デザインで飯を食っているのだがこんなバブリーな入り口のマンションを見るとどうも落ち着かない、おしりの方がむずむずし始めるのである、あまりにも今私が住んでいる所とは違いすぎる、年とともに厚かましくなって少々のことでは物怖じしなくなり何処にでも入れるようになったとはいえ・・・
このマンションではきっとゴキブリやネズミは挨拶にはやってこないだろうが、犬々や楽学と一緒に生活することは出来ない、勿論家の中で電気鋸で板を切ったりボール盤で穴を開けることも出来ず、樹脂成形や塗装などしたら直ちに逮捕命令が出るに違いない
昔京都で住んだときバカでかいコンクリート打ちっ放しのアトリエだったのだが、広い空間になかなか馴染めなかったのだ、仕事場だけでも一部屋で50坪あり天井は5m以上、浴室はそのまま寝そべることの出来る洋式のバス、行き止まりに家があり3方が山という素晴らしい環境だったのだが・・・
10数年の生活の後今の大阪の家に戻ったのだがなんと我が家が狭かったこと(笑)、しかし今はその狭さが心地よく落ちつく
経験値として色々なスペースに出合っているが、計算し尽くされた空間は商業スペースとしては面白いが生活空間としては私には無理である、勿論人間色々な感覚があるわけで写真のようなマンションに憧れる人も多いのかもしれないのだが、私にはバランスの中にも遊びの空間があり崩れたところを必要とするのだ
しかし人間というモノたいがいの汚さも美しさにも直ぐに慣れるらしい(笑)、出なきゃこんな世の中おちおち寝てもいられないのだ
下の写真は最近の撮影で大阪の一番新しい開発地域、私の参加している「大阪手作りカメラ」のブログで知った幕末写真ジェネレーターのサイトで加工したのだが、クリックするだけでこんな写真が作れたのだ、ちなみに真ん中の建物が上の写真のマンションである