白線

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点・線・面
「電車が参りますので白線までお下がりください」アナウンスを聞いた時に「これって線?」という屁理屈が頭に浮かんだ
ワリシー・カンディンスキーの「点と線から面へ」は丁度バウハウスでの講義を元にした本なのだが、現代の抽象絵画の創始者でもあり造形理論として美術を志す学生にとっての必読書でもある

また「点と線」は松本清張の有名な社会派の長編推理小説で、この点と線はアリバイ崩しに時刻表が使われる、他にも「白線流し」なる卒業の風習があるそうだが字面もなんだか暗い、しかし初めは学帽を川に捨てた授業のボイコットだとか

全然知らなかったのは赤線防止法の時の「白線」で、モグリの売春の違法行為のことだが「青線」だけかと思っていたら青線は黙認されていたらしく、違法は「白線」と「黄線」と「黒線」であった

言葉で点・線・面を判りやすく説明できる人は数学者である、つまり「点」とは大きさも長さも面積も持たない位置のことであり、点の移動した軌跡が「線」であり線の移動が「面」である、もっとも広く考えると細長いものは線だし、面になると顔も表も目的も使われ方はなはだ曖昧である

電車を待ちながらフォームに立ちアナウンスを聞くと一応確認するのだがどう見ても白点線であって白線ではない、国語辞典で点線を引くと「多くの点が続いて線状になったもの」とあるので、正確には写真のラインは連続する短い白線になるのだろうか、それとも破線がイメージ近いかも知れない、と言っても点線と破線の厳密な違いもよく判らないのだが字面からは「電車が参りますので白破線までお下がりください」がぴったりだ

図面などを生業にしていると実線よりも点線の使い方に約束事が多い、点線は見えない部分の直線であり一点鎖線は中心などに使われ二点鎖線は断線などを表すことが多い、もちろん地図でも折り紙でも配線図でも点線にそれぞれ約束事があり別の意味で使われることもあるので複雑になる

横浜の地下鉄を初めて見て少々ビックリした、電車が通過する駅ならともかくすべての駅のホームには低い塀が立ち扉が設けられ電車が来るたびに開閉する、おかげで「白線までお下がりください」のアナウンスがない、それだけ線路に落っこちる人が増えたのか人命尊重なのかそこんとこはよく判らない、よく見たらその分駅員の数が圧倒的に少ないような気がしたのだが・・・

JR西日本の新快速の運転手のお友達がいるのだが、夜にホームの端を歩く人を見かけると非常に緊張するそうである、特にフラフラしていると一瞬にして姿が消えることがある、直ぐに急ブレーキを掛け制止した車輪の前方数メートルと言うことが多々あるとか、酔ってしまえば白線もアナウンスも殆ど意味がないのかも知れない
by PUSH-PULL | 2007-04-23 08:42 | ご託&うんちく | Comments(0)

公園ののららちゃん 良い顔してます


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