
久しぶりに昔風に言えば漫画映画を見た、しかし映画が始まった瞬間とんでもない世界へと引っ張られていく、途中からこれがアニメ?と考えてしまう、キャラクターは漫画チックなのだがストーリーから背景、カット割りなどすべてアニメの域を超えてしまっている
宮崎アニメにも通じるきめ細やかさで、TVアニメの様な静止画で口だけが動く安上がりの絵とはまるで違うフルアニメなのである
以前から松本大洋が好きで「ピンポン全巻」(女子中学生からの借り物)も読み、大型判の「花」も買った、そして昨年末「鉄コン筋クリート」も入手、最初3分冊で出たときに買いかけたがためらってしまい昨年末1巻にまとめられたのをきっかけにやっと買ったのだ
松本大洋の主人公はかぶり物が好きである、「ピンポン」のペコも「鉄コン筋クリート」の白も「花」のツバキも面白い帽子?をかぶっている、そして入れ墨あるいはフェイスペインティング
たいがい映画よりも原作の方が面白いのが常だが、今回のアニメ「鉄コン筋クリート」はある意味コミックとは別の次元のモノとして完成度が高い、日本のコミックをアメリカのVFX(視覚効果)の第一人者のマイケル・アリアスが監督するというのも前代未聞だが、それだけに映像が凄い
これがアニメと思うようなシーンが多々出てくる、今書いたアニメとは「セルに描かれた絵」と言う意味での分類だが、つまり手でドローイング不可能な絵、多分デジタル的に処理された映像が背景や回想のイメージシーンにふんだんに使われているのだ
ストーリーも子供向きの勧善懲悪とかスポコンものとかラブコメとはまるで違う、大人でも充分堪能できる、シロとクロの関係やイタチの存在などを解説しても、映画としての興が殺がれそうで解説はしない
ただ一つ言えることは、今までのアニメ世界とはストーリーも映像もまるで違うことだけは確かだ
補記:映画館でパンフレットが売り切れていた、こんなことは初めての経験である

いましたが、アニメになるまでの
時間はどえらくかかりましたね。
\(^o^)/
脳味噌が、ミルクシェークみたいに
なるようで刺激の極致でしたねえ
「どろろ」にくらべたら映画化はかなり早いで〜(笑)
この手の漫画は一気に読まないとストーリーが判らんようになってしまうのだ