絵はがき

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晩秋の当尾(とうの)
こんな写真を撮るのは久しぶりである、あいにくの曇天でもう一台のフィルムカメラの出来が心配なのだがデジカメは何とでもなりますなあ

真言律宗小田原山「浄瑠璃寺」東方三重塔、池越しの塔ははがきと同じフレームです、もし違うとしたら季節に映ろう木々の葉だけかもしれません、何十年ぶりに見る寺は昔のままあのだが自分自身の感覚と肉体のみが衰え朽ちようとしているのかもしれません

埼玉の友人が京都は加茂町にこの春引っ越してきた、前から集まろうという話がやっと実現し関西に済む友達が集合と相成りました、あいにくの曇り空でしたが昼過ぎから近くの岩船寺と浄瑠璃寺を散策
やっと大阪の私市にある磐船寺が「いわふねでら」で加茂町の岩船寺が「がんせんじ」と読み方が違うのを区別することが出来た、大阪に住んでいると小学校の時から遠足だのハイキングの半分以上は寺巡りである、小さいときは寺なんぞは何の興味もなく行ったと言う記憶しかない

大学の彫刻の授業で仏像を学んだときに初めて寺と仏像に興味を抱くようになった、一般で拝観するときは薄暗い部屋の仏を拝むことになるのだが、授業の拝観は堂の扉を全部開け放ち外光一杯の中で見ることが出来たのは貴重な経験である
歴史的な背景だけではなく、乾漆・木彫・鋳造など素材を含む作り方まで興味が及び如来のあの半眼のアルカイックスマイルなど瞼の形や法衣の形で時代が解るようになってくる、ただ復元された仏像と昔のものとの区別は我々レベルでははなはだ難しいが、新薬師寺の十二神将の塑像の中の一体だけ新しいのだけは判別できたが・・・

大好きな浄瑠璃寺、小さけれどここの配置は美しくまとまっています、池を挟んで此岸の薬師如来の三重塔と彼岸の九体阿弥陀如来の本堂は見応えがあります、本堂の吉祥天女像は有名だが国宝でなく重文、天女像は記憶の中と違い色あせ玉虫の厨子も輝きを失っていたように思えたのは何故だろう?

石仏を見ながらの山歩きは昔の記憶が時々現れ驚かされる三十年以上も立つのに不思議なものである、無人の小屋の物売りも昔は柿だけだったように思うのだが、季節が遅かったからか干し柿・サツマイモ・なすび・ししとう・お茶・椎茸・水菜と野沢菜のおつけものなどみんな百円で吊されていた、私が買った干し柿も先ほどいただいたが素朴でなかなか旨かった、しかも百円で五個も袋に入っていました
by PUSH-PULL | 2006-11-26 11:21 | 写真 | Trackback | Comments(0)

珍しく我が家のマイマイが甘えに来た、正式名は「シャー・アズナブール・マイマイ」と申します


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