インダストリアルデザイン

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デザインのあり方
インダストリアルデザインと言うよりもこの場合プロダクトデザインと呼ぶ方が近しい、「neon」のデザイナーの名前は「深澤直人」昨年同じKDDIから出したあの市松の柄の携帯のデザイナーと言えば思い出す方もいるかもしれない

日本の工業デザイン界にはデザイナーが存在しないのではないかと思うぐらい非個性的で最低である、たとえば今店頭に並んでいる携帯を見てメーカーをいえる人がいるだろうか?
そういう意味では車も同じで特殊な車をのぞいてはほとんど同じフォルムをしている、明らかにデザイナーの怠慢とメーカーの極端な利益追求体質である

先日教育テレビの番組でハイチュウのCMをディレクションした売れっ子のプロデューサー箭内(やぶない)氏が「広告に個性は必要ない」と堂々と述べていたのは、ある意味正解であり、ある意味大不正解である、もちろんCMとは商品を売る事が第一目標な事は当たり前の事だが、それが何故先ほどの言葉につながるかが問題なのである

プロダクトデザインの場合は量産商品に関わる事なので、簡単にあれこれ好き勝手なデザインが許されるわけではない、しかしここまで非個性的な商品を作る事はない、個性的なデザインでも素晴らしければどんどん販売すべきでデザイン代や金型代なんぞ売れる台数で割れば微々たる金額である、デザイナーものだから万単位で高くなるのなら問題はあるが、高々数百円高くなってたとしても好きなデザインを選ぶ、しかも今回取り上げた携帯はデザインと呼ぶにはあまりにも普通で単にシンプルなだけなのだが・・・

インダストリアルデザイン_b0057679_91528.jpg私の好きな工業デザイナーの川崎和男氏は著書「デザイナーは喧嘩師であれ」で痛烈に今の日本のデザイン界を批判している、いかに今の日本の産業がだめなシステムになっているのかがよく判ります

もう一つの例としてトヨタにしては珍しくデザイン優先の車「bB」を発売した時のデザインルームの話は面白く、決死の覚悟だったようで採用されなければ会社を辞めるつもりだったらしく、デザインが採用されたとたん外部から有能なコピーライターとかをデザインチームに取り込み独自に開発設計し生産し発売までこぎ着けた、理由は上司の言う事を聞いていたら今までと同じ車しか作らせてもらえない事を身をもって知っていたからである、bBがヒットしたしたおかげでトヨタ自身が見直され会社の業績も上がったのは皮肉な話である、それぐらいメーカーにつとめるデザイナーは冷遇されていると言っていい、とりあえず横並びと効率第一主義!これでは今後デザイナーは育たない

私がこの年になって携帯を持とうと思ったのは(もちろん以前からみなさまにご迷惑をかけているのは重々承知です)それはカタチで店頭で目に付いたのがDoCoMoが出したSHARPの角張ったデザインの「SH702iD」とこのauの「neon」の2台である、ごく普通のデザインだが何故今まで角張ったものがなかったのかそちらの方が不思議である、着せ替えだの光り物だの柄物だの悪趣味な製品は今までもたくさん発売されているのに

ドコモのSHARP製品の方はあの松永真氏がデザインしていてカタログまで素晴らしい、だからといって特別に値段が高いわけではない、機能についてド素人なのでコメントは差し控えるが、いかに今のメーカーが臆病でデザイナーを養成せず、最終的には著名なデザイナーに外注しなければ物作りができなくなってしまっている現状がなさけない

「pen」「mono」「ラピタ」「通販生活」どれを見てもほしい家具やステーショナリーや台所用品(笑)などが掲載されているが、問題は価格!であまりにも高すぎる、すなわち生産ロットが少なすぎるのである

メーカーこそがこれらのすてきなデザイン感覚を取り入れ物作りをしなければならないのだが・・・
Tracked from きょうの料理 全集 NHK at 2006-04-16 10:02
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by PUSH-PULL | 2006-03-25 09:13 | アート・デザイン | Trackback(1) | Comments(0)

珍しく我が家のマイマイが甘えに来た、正式名は「シャー・アズナブール・マイマイ」と申します


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