「ちちろ」

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古本の楽しみ
最近少しずつ本を読まなくなってきている、特に小説が駄目でなかなかフィクションの世界に入れず想像力のない人間になりつつあるのではと不安でもある

奈良女子大の北西側に古書喫茶「ちちろ」がある、ゆったりとした和室・机・中庭・・・そして本、山頭火ゆかりの場所らしいが痕跡がある訳でもなく彼の句を思い出しながらただ頷くしかない

外出の時は必ずカバンに本と筆記用具が入っている、遠出となるとその時間分の本を持ち歩くほど好きだったのだが最近はどうも単なる習慣になりつつある(笑)

b0057679_815438.jpgここは詩のパフォーマー「亜子米」さんに連れて行って貰ったのだが、ちちろとは「こおろぎ」のことらしい、ご主人の宇多さんとは初対面だがかなり多方面で活躍されている、たとえば「ぶらり奈良町」や「組画&ならまち文庫新聞」の発行があり交友関係も映画「沙羅双樹」監督の河瀬直美さんとか多岐にわたる

どうも古書というと年代物の古文書を想像してしまう、書架の背表紙を眺める限り私のジャンル分けでは古本なのである、もう一軒猿沢池の南の方に古書店「組画&ならまち文庫」を開かれているのでこちらはその一部が来ているに違いないと思うほどゆったりとしている

壁には河瀬直美さんがらみに写真が多数飾られ2階は小さなギャラリー兼仕事場になっていた、ブログの猫と写真の2階に写っている猫は「たぬ」で顔を見ると逃げたが直ぐに戻ってきて撫でさしてくれた、帰りがけ1階には小柄な黒猫のチロがいた

大阪市内ではまず考えられない場所で緩やかに時が流れる空間である、山頭火・沙羅双樹・ジョイス・安部・大江・・・・、しばらくするとおしゃべりなグループが入ってきてあっと言う間に時計が動き出した

大阪も京都も奈良も町屋再生が盛んで賃貸料も数倍になったと聞く、町屋を再生し町全体が活気ずくのは有難く楽しいが店のほとんどが雑貨屋さんか飲食店、木造の下町の家が持つ小さな暖かさを無視した大改造の店が多いが、本当にこれは町屋再生なのだろうか?取り壊されることとは別の意味でもう決して元には戻らないだが、それとも消滅する前の最後の一仕事なのか?

勿論ちちろさんは古いままの家を旨くリフレッシュされていてまるで我が家にいるような錯覚のとらわれる不思議な場所である、出来得れば小春日和に横に猫と犬を侍らしちゃぶ台には美味しい点てたてのコーヒー、座布団を一列に並べ寝そべって好きな作家の本を読みたい
by PUSH-PULL | 2005-10-13 08:33 | カルチャー | Comments(0)

公園ののららちゃん 良い顔してます


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