今時の展覧会
7月に始まった「ベベルの塔」展をやっと見に行ってきました、平日でも20人近くの行列が、聞くところでは土日は飛んでもない行列が出来ているらしい
私が見るきっかけになったのは、テレビで見た漫画家の大友克洋のブリューゲルへの傾倒と精密な模写を見たからである、西洋画の歴史では今回同時に展示されていたボスの作品と同じように、奇っ怪でマイナーな世界のなのだが・・・こんなに人気だとは驚きでもある
上の写真は買ってきたポスターを複写した物です、絵がさほど大きくないので飾ってある場所でまた4.50人の行列が、私は美術展ご愛用の近接単眼鏡を持参したので、並ばずに少し後ろから隅々まで鑑賞できました
ブリューゲルには好きな絵が一杯あったのですが、絵画はこれ1点だけでがっくり、考えればブリューゲル展ではなくバベル展でした、彼のエッチングが何枚かありましたが、彼のエッチングは絵と言うより漫画(戯画)に近い、展覧会の方は名の知らないネーデルランドの宗教画が半分以上で、こちらの方は殆ど興味なし
会場の外に、大友克洋のバベルの塔の模写?がありましたが,額にガラスが入っているので反射して見にくいことこの上ない、下にその写真を載せたが、少し斜めからでもかなり映り込みしております
彼の考え方は面白く描写力も凄い、なかなか内部を描くと言う発想が生まれないのですが見ていて楽しい、こちらは展示会場の外に展示されているので無料(笑)、東京では東京芸大の建築科作った模型が展示されていらしいが関西にはやってこず、残念至極!
バベルの塔は見応えがありましたが、展覧会としては完全に消化不良でございます