同じ大阪に住んでいても知らないことだらけである、南河内など大阪の南部では今でも行われている「春事」(はるごと)、近畿中国地方で別名「事祭」とも言われて広く行われている春の節日、普通は3月に行われるらしい
田植え前に日を決め、小川とか野原に出かけ皆んなで生節の押し寿司の上に生節に煮汁で作ったタレをかけ食する、まあ一種のピクニックのようなモノ、所によってはクチナシで色づけされた団子を、雑煮やぜんざいに入れるところもあるとか
日にちは4月になってしまったが南田辺の昨秋新築した友人のI村邸へお呼ばれに出かけた、I村君の奥さんの手料理でその初物の生節の押し寿司を戴いたのだ、シンプルなのだがこれが結構旨いのである、夕方から深夜まで長丁場の酒宴となった
他にも海老と竹の子と里芋のあんかけ・鰹のタタキのカルパッチョ風・煮豚・ひじきの煮物、私が持ち込んだのが先日富山から送られてきた山菜を料理、モミジガサのおひたし・タラの芽の味噌よごし・オオバギボシとワラビの煮物・センナ、他にもイワシの煮付けにしめ鯖としょうがの甘酢漬け、お酒も2年ものの花梨酒と木天蓼酒
途中からシャンペンとサザエがやって来てどんどん賑やかになっていく,ところが新築の家なのでコンロがお洒落に電調なのだ、さてサザエをどうするのか、カセットコンロを取りだしたまでは良いが今度は魚を焼く網がない、電気調理器の魚焼き器の金具を取りだしアルミホイルを敷いて焼く羽目に相成った、便利なんだか不便なんだかよう判りません、中華鍋とか丸底はどれも使えないし大変である
食事の後は1階に作られた茶室でお茶会・・・まあ贅沢な一夜と相成りました、久し振りにお茶を点てたのだが結構覚えているモノで何とか無事に点前が出来ました、美味しい抹茶にこれまた場違いなアップルパイが妙にマッチして大好評 チャンチャン!