毎度のことながら毎朝橋を渡る、最低でも2つで多いと5橋、必然的に毎朝川面を見る、一日として同じ表情をしていないところが面白い
水というものは面白く、何かの反射あるいは色あるいは接点などで形を把握する、対岸の建物の川面に映る様を見てクリムトを思い出した、早速写真をパソコンに取り込み額縁データーと組み合わせちょっと絵画風に仕上げてみました
調べて知ったのだが、グスタフ・クリムトは今年で丁度生誕150年に当たる、帝政オーストリアでユーゲントシュティール(象徴主義)の作家としては余りにも有名、装飾的な技術を駆使しながらも時代的には革新的な絵画で、代表作「接吻」に代表されるように何とも言えないエロティシズムが感じられる
日本の淋派等に憧れたとされるが、彼の絵を見ているとなるほどと思わせるのだが、逆に現代の日本画の作家が逆にクリムトに憧れたと言うから面白い
悲しいことにドイツが敗戦に追い込まれたとき、ナチの親衛隊がクリムト作品が沢山収納されていたお城に放火して退却、彼の素晴らしい作品がかなりその時に消失している
そのなかに、ウィーン大学の天井画に依頼された「医学」「法学」「哲学」という作品があるのだが、作品の是非を巡って大論争が起きたことを初めて知った、昔は彼の装飾性が美術作品として素直に楽しめなかったのだが、今改めて見ると素晴らしい作家であることを再認識したしだい
※下の作品はネットより拝借