看板考・余白

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「油」
橋探索の途中で見つけた看板、看板のレイアウトの白いスペースが気になって正面から撮ろうと近づいたら、ガラスの引き違い戸の中におっちゃんが、仕方が無いので行きすぎてからカメラを準備し走りながら撮影、案の定フレームミス

何時もならパソコンでトリミング調整するのだが、たまには傾いた写真も臨場感があって良いのではとそのままアップ・・・かなり苦しい言い訳

わざと傾けて撮影したりする方法もあるのだが私は苦手というか余り好きでない、何度か書いたがこれもひとえにステレオ写真が関係している、ステレオ写真の場合は斜めにしたりするのは御法度、構図的遠近法を考えることもない、一番おもしろ方法は真っ正面の図鑑的絵葉書的撮影なのであります

それ以後はカメラ雑誌掲載されるような撮影方法を逆に排除するようになった、前景だの添景だのフォーカスだの色々あるが無視

肝心の看板なのだが、一瞬古いお店だと思ったのだがどうもそうでもなさそう、文字のレイアウトが非常にモダンで面白い、通常こうした看板はブリキを巻き込むのが大変なので木枠を付け塗装するのだがそれもない

白地の立ち切りというところが画期的なのである、「油」の一文字が印象的で書体も新しく隷書+α、油という文字の看板を見たのは初めてではなかろうか、油って何油を売っているのか外からは判らない、アルミの扉が新しいのだが戸袋の何とも言えないマチェールが不気味であります

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「八百八分の三百九十六橋」まともな道路に架かっている橋は「片江橋」、銘板には昭和五十年3月竣功(何故か「工」ではない)の文字が、最近欄干の金物が塗り替えられたようだが私の嫌いな色、近い色に電気工事会社の近電工があるのだが、私の美意識とはおよそ無縁の配色で、何時もながら信じられません
by push-pull | 2012-01-06 08:39 | アート・デザイン | Trackback | Comments(0)

珍しく我が家のマイマイが甘えに来た、正式名は「シャー・アズナブール・マイマイ」と申します


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