正月も開け4日、することもなく昼ご飯どきはチャンネルを行ったり来たり、1日からどのチャンネルもよく似たバラエティばかりで食傷気味、ふと見てしまったのが法廷画家の話
お昼からテレビ大阪で「ぐるりのこと。」と言う映画をやっていた、三年前の映画でまだ新しく監督は橋口亮輔、と言っても出世作の「ハッシュ」も見ていないのでよく知らない
出版社に勤める翔子(木村多江)と日本画家志望ながら芽が出ず法廷画家になったカナオ(リリー・フランキー)、幸せ一杯の夫婦が子供の死で一転する、どんどんと精神的におかしくなっていく翔子、ただ見守るしかないカナオ
映画の内容は正月早々に見るような映画ではなく、かろうじてエンディングで救われはするが、かなり内容はきつい、とんかつ屋の味噌汁や蜘蛛など至る所に痛みが潜り込まれているのだが、映像的には淡々と描かれるだけに余計に感じてしまう
どの作品を見ても木村多江の演技がよろしい、清楚な美しさがこの映画にぴったり、リリー・フランキーは役者ではないのだがその素人臭い演技がいいのです、キャスティングの妙ってこんなことを言うのかも知れません
脇役も芸達者揃い、映像の一つ一つが意味を持ち繫がっていく、子供の死ひとつとっても一切説明はなく生まれるシーンも死ぬシーンもない、あるのは「あ、うごいた」のセリフでカオリがお腹をなで、しばらくすると仏壇にあめ玉が置かれていると言うあっという間のカット割りなのだが良いのです
普段テレビで見る映画は最後のクレジットなどぶっ飛ばしてしまうことが多く、途中もダラダラと真面目に見ることはまずない、この映画はちゃんと掘りごたつに座ったまま最後まで見ました
それに比べ3日に見た大好きなガッキーと大野君(嵐)のドタバタ映画に比べると大違い、どちらも三時間近い大作なのだが内容はまるで違っておりました
リリー・フランキーと言えば「東京タワー 〜オカンとボクと、時々、オトン〜」が余りにも有名だ、オールマイティーのアーティストで何でも出来る男だが、これに俳優業が加わった
このあたりの橋は下の写真を見て頂けると判るが、お隣の橋と30〜40mぐらいの間隔しか無く、橋の乱立でございます、おまけに階段でお年寄りには不向きな橋、私は遠回りをするのが逆に楽しみなのだが、人間ってみんな最短距離がお好きなようで、少しでも遅れたり遠回りをだとぶつぶつと文句を言う輩が一杯