田中絹代の「楢山節考」を見ました

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浅野潜さんと映画を楽しむ会
早朝徘徊、早くに家を出たのは良いがパラパラと雨、先が読めないため仕方なく退却

今月の映画は「楢山節考」、1958年の映画で監督は木下恵介でおばあちゃん役には田中絹代、ずっと後に今村昌平監督で緒形拳と坂本スミ子で撮られたがこちらの方はおばあちゃん役の坂本余りにも色っぽすぎて違和感を感じた記憶がある

姨捨伝説を描いた深沢七郎の原作がよろしい、中央公論の第1回新人賞を取りベストセラーになった、浅野さんの話によると、映画の方は木下恵介が思い通りの撮影をするために映画会社にウソを言って全部セット撮影したそうで、大がかりな部落と山が作られていました

昔見た記憶は僅かで,覚えていたのは石臼で歯を折るシーンと楢山の白骨、信州に伝わる姨捨伝説、七十になると山に捨てに行くと言う極貧の部落の話で、映画見ていてすぐに福島の放射能汚染地域に取り残された老夫婦の餓死の話を思い出した

伊藤喜作の素晴らしいセット撮影なので照明が自由自在、まさに舞台を見ているような映像で別の意味で美しい、トリフォーが監督になる前にこの映画を観て「最高の映画」と絶賛したとか、確かに映画として素晴らしい出来上がりでまさに映画そのものであります

映画の進行に合わせ、楢山節が三味線の音と共に語られていくのだが、判りやすく現代風?調べたらなんと深沢七郎が作詞作曲しておりました,これには驚かされました

<かやの木 ギンやん ひきずり女 アネさんかぶりで ネズミっ子抱いた

塩屋のおとりさん 運がよい 山へ行く日にゃ 雪が降る

楢山まつりが 三度来りゃる 栗の種から 花が咲く

山が焼けるぞ 枯木ゃ茂る 行かざなるまい しょこしょって>

そして歌の最後の歌詞が

<なんぼ寒いとって 綿入れを 山へ行くにゃ 着せられぬ>

映画の話ついでに、昨日の夜テレビで見た妻夫木君主演の「ブタがいた教室」が非常に良かった、感動の度合いから言えば映画の完成度は別にしてずっとこちらの方が強い、子供達の演技が余りにも自然でドキュメントタッチだと思ったら、子供達の台本にはセリフも結末も書かれていなかったとか

大阪の小学校で実際に900日間にかけて行った授業を元にして作られた映画である、オーディションに受かった子供達は実際にブタの飼育体験をしながら、議論してドラマを作っていったとか・・・凄いことである、同じ生命を題材にしながらも「ブタがいた教室」の方がインパクトが強く、逆に映画とは何かをもう一度考えるきっかけになりました

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<大阪八百八橋の二百五十八橋>よく似た橋が続きます、微妙に親柱のデザインだけが変わっておりますが、通りすがりでは区別は付きません、橋の名前は「開橋(ひらきばし)」で名前としてはちょっと変わっております

調べたら「開(ひらき)」は旧の小字名から付けられておりました
by PUSH-PULL | 2011-06-18 07:28 | カルチャー | Comments(0)

公園ののららちゃん 良い顔してます


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