俗に言うハモニカ長屋なるモノ、もし間の家が他の人に分譲したとする、そのまま住めば何の問題もないが老朽化している場合建て直しと言うことになる、普通は買った家を取り壊し両サイドの家の妻面をトタン貼りにしてお終いと相成る、その後隣と僅かの隙間を空けて新しい家を建築というのが筋道だ
ところがこの家の場合ぶち切れない何かかがあったのだろう!梁を切断するとお隣が傾くというような・・・
勿論梁を雨ざらしにする訳にもいかず、ご丁寧にも梁の曲線に会わせてトタンを巻き込むとこんな芸術的な造形が出来上がったのだ
どうって事無いはずなのに、見れば見るほど緊張感があり色々なことを考えてしまう、お互いの家はつき合いは上手くいっているのか?やっぱり騒音は伝わるのか?そんなことより次に建てる時はどうするのだろうか?
何時も同じ位置にベンツがひっそりと駐車されているのも余計なことを考えてしまう、よくこの前を横切るのだが車が出かけているところを見たことはない
見るからに危ないぐらい傾いた長屋の端の家をつっかえ棒で支えている所も我が家の近くにある、神戸の震災被害の一番東の端がこの辺り、僅か十数キロ離れたところでは高速道路が倒れ、ほとんどの家が何らかの被害を受けた
勿論我が家も大屋根の瓦が全てずれて、樹脂板に張り替えと相成ったが折角の僅かな持ち合わせがあっと言う間になくなった