昨年亡くなった姉が長い間車椅子生活を送っていたので今もスロープが非常に気になる、写真はどちらも朝の散歩中に出会ったスロープである
建築的には勾配が1/8以下とされているがこの角度は自走式の車椅子でもきつく、1/12の緩やかな勾配が望ましい、車椅子を押した経験がおありなら長い坂は見ただけでぞっとする、ましてや自力で動かすとなるとこの写真のスロープは登りも下りも不可能に近い
スロープは両サイドに手すりの設置が義務づけられ(利き手の問題あるため)、長くなると途中で水平部分が設けられているが殆ど意味をなさない
この勾配の数字だが感覚的になかなか把握できない、1/12とは12mの長さで1mの落差があることを意味している、誰でも知っている角度で言えば1/8=7°、1/12=5°になる
数日前TVで海外の事故の映像(普段あまり見ない)があったのだが、ホームにいた母親が乳母車を離したとたん、乳母車が線路の方へ走りだし赤ちゃんを乗せたまま線路に転落、そこへ列車が入ってきたが運良く赤ちゃんは線路の間に放り出されたおかげで助かった
私が驚いたのは手を離しただけで乳母車が動き出すホームの勾配が非常に問題だと思うのだが、その事故ニュースではそのことに触れず、おまけに勾配が線路側に下がっているのも非常に問題で丸いものを落とすとすべて線路に落っこちることになる
地下鉄の乗り継ぎなどは新しく設けられたところは必ずエレベーターとスロープがある、古い駅では障害者に対する意識が全くなかった時代の産物で、スロープなどというものは存在せず最近遅ればせながらエレベーターが設置されだしたぐらいだ
私の大好きなデザイナーの川崎和男氏は車椅子生活なのだが、彼のエッセイで新幹線に乗車したときの話が載っていたのだが、駅のあちこちを廻されホームに着いたときは乗車予定の列車に間に合わず、払い戻しでゴタゴタがあり東京駅ではゴミを運ぶ地下通路を通らされた話が書かれていた
バリヤフリーだのやっとこさ叫ばれるようになってきたが、現実には殆ど進んでいないのが現状で、生活に必要な交通機関ですら今もって殆ど解決されていない
これは建物にも言えることで、現代の建築家は何を勉強してきたのだろうと思える使い勝手の悪い新しいビルが今もどんどんと建てられている
右は堂島川の遊歩道の西側入り口になっているのだが、問題は左のスロープで上っていくと別世界にご招待される、このスロープの直ぐ横っちょに地下駐車場に入る車用のスロープがあるのだが、昨日も新聞に載っていた
スロープの先に見えている立派な建物が、大阪地検が入っている検察庁ビル、ちなみに昨日の記事は「全精社協理事長ら逮捕」で、入り口で撮られた車の中の容疑者の写真が1面を飾っておりました
(`ε´)ぶー
前日の舞ちゃん、なんだか陰影があってぞくっとするショットです。モデルの素質ありですね♫
※びっくり、「こうせいしょう」と打ち込んで変換キーを押したら間違い指示が出て正解は「厚生労働省」と表示された
新しいインプッドメソッド「ATOK」賢い