戦前の最盛期には手こぎの舟も含め31カ所も公営の渡船があったらしい、戦後は15カ所再開したが橋の開通とともに次第に減っていき現在は8カ所、渡しの8つの内7カ所は大正区にあり、今日の天保山渡船だけ此花区と港区を行き来している、安治川をはさんで此花区側にUSJがあり港区側には海遊館にマーケットプレイスなどの楽しめる施設が色々とあるので渡船はいつも賑わっている
丁度天保山公園の裏側に船着場はある、定刻より少し早めに付いたのだがもう10人以上待機中、時間が来ると続々と人が集まってくる、USJの関係でこの渡船はいつも外人が沢山乗り合わせるのが面白い
距離も400mと一番長く船旅気分がほんのちょっぴり味わえる、以前アップした船町渡(5/26)などは私一人の乗船だったのが嘘みたいな混みようである
船の進行方向にUSJが見える
振り返ると今度は天保山の大きな観覧車、きっとナイトクルージングは綺麗だと思うのだが一度もやったことがない、夜のチャリは気を遣うので億劫なのだ
USJ側の船着場に着くとこちらも人が一杯で殆どが自転車で金髪の人も沢山混じっている
満員状態で出ていくのをずっと見送りました、渡し船とすれ違うかのようにマーケットプレイスの所から出ている遊覧帆船がやってくるのが見えまさに観光ルートなのであります
船の上をまたいでいるのが阪神高速の湾岸線、船に乗っているとなぜだか都会の煩悩が薄くなるような気がする、僅かな時間なのだが船の上から流れ去る水を眺めていると本当にここは都会なのか疑いたくなる
デザイン事務所時代、早起きと天候が重なった日は、わざわざ1時間も遠回りしてこの天保山渡しで安治川を渡ってから、大阪のど真ん中にあった会社に自転車で時々通っていたのを思い出す、かなり変わった従業員やったんやろなあ〜きっと
大阪の海が悲しいと言うことを聞いた、どうも「さよなら」を不法投棄しているらしい
川には恋や夢まで捨てているそうで、それが全部海まで流れていく