国会中継ほど政治家を不審にさせる番組はない、予定された質問があり予定された答弁がなされる、100%答えが予測されヒジョーに面白味に欠ける、結果政治とは遠く離れたズボンの裾の形だの低俗な読み間違いなどがこれまた低レベルのメディアのトップを飾る、こんな討論を会社の会議でやったら即刻おいだされそうである
先日経団連トップの御手洗(オテアライ)が労使フォーラムで、こともあろうにワークシェリングなる言葉を出していたのには驚かされた、一つには労働時間を短縮し雇用均等を守ろうとする考え方なのだが、彼の会社すなわちキャノンのやっていることとまるで正反対の方向なわけだ
連合の方も似たり寄ったりで正規雇用の賃上げしか頭はなく、派遣などには頭は回らぬぬ、労使フォーラムってひょっとしたら企業と組合との手打ちシャンシャン大会なのかもしれない
国会の委員会で民主の枝野が取り上げていた骨子は、キャノンはこれまでも偽装請負で裁判まで起きているのにこともあろうかオテアライ氏は「法律が悪いと」とほざいた、キャノンの大分工場では臨時のおっちゃんおばちゃん達を千人もクビにした物にもかかわらず、新たに期間労働者を千人募集している、ところが問題は労働組合に入らないことを条件に募集したのである、これは明らかに労働組合法違反で会社の体裁をなしていない
でも経団連の会長なわけで、政府の誰もがそんなことでは文句を付けることはなく、お友達なのだ
話は飛ぶが新聞の片隅に「小西和人」氏の訃報の記事を見た、最近の私は釣りから離れた生活を送っているが、以前は教祖的存在でもあった、私の愛読書だった「釣りサンデー」を創刊した人なのだ、「さかな大図鑑」などは釣りたての魚を撮影した手間のかかった優れもので他の図鑑とは迫力がまるで違う
写真で見ると小柄な白髭のニコニコ顔のおっちゃん風情なのだが、実際は170を優に超えるがっちりした巨漢で最初見たときびっくりした記憶がある、それよりも好きになった最大の理由はそんじょそこらの釣り好きではなく環境運動をずっとやってこられた、これはカヌーの野田知佑やC・Wニコルや椎名誠にも通じる物があり、あてがいのボートで嬉しそうにメーカーの衣装でバス釣りをする人たちとはかなり差がある
おまけに小西氏は「大阪オリンピックいらない連」代表をするぐらいの筋金入で、赤旗にも平気で載る数少ない著名人、釣りでも船でも山でも自然と遊ぶ時、環境を意識しない人は自然を楽しむ資格はないのでは