<   2005年 11月 ( 29 )   > この月の画像一覧

看板考

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笑うべきか?
左の看板は家の近くの公園に置かれた看板なのだが、普段無地の筈の後ろに文字が書かれていたのでつい目線が止まった

公円と言う言葉はありそうで無い、「おおやけ」の円だったらきっと「正円」のことだろう、「公演」や「広遠」はたまた「口炎」などと書かれていないだけましである、もし「溘焉」とか「講筵」などと書かれていたら頭を垂れすごすごと引き返すしかない

写植時代からどうも校正が不得手で、思い出しただけでも数え切れないほどのミスをしている、パソコンになりなまじっか自分で作成するようになってからますますミスが増えている、住所の番地に電話番号、名前の同音異義、はたまたコンサートの日にちや曜日間違い、モニュメントエッチングプレートの脱字・・・幾らでもあります
ブラインドタッチ原稿作成と校正の2重関門を堂々とばかでかい文字がすり抜けるのには、自分ながら呆れてしまう

なにもそんなに急がなくても良いのに、文字打ちは考えない分速くなりミスが重なる、もし打ち間違ってもゆっくり読めば判ることなのにだめなのは、完全に注意力散漫!・・・威張ることではない

白昼堂々と間違いが存在するのはどういう事か考えてみた
・誰も気づいていない・気づいても書いた人がえらい人なので文句を言えない・気づいたけれどこれぐらいは大丈夫と思っている・気づいたけど直す費用がない・書いた人がお亡くなりになり記念に残している・この辺りは公円と言う言葉が通用する
さしづめこんなとこかな

この言葉に続く文章が面白い、タバコと吸い殻の間に句読点があり、最後の籠がどうも花に読めて送りがながカタカナで「指定の花に入レて下さい」と見える、最後は「遊園」で締めくくられているのも規模がでかくて素晴らしいのです

もう一枚の右側の看板は尼崎中央商店街で採集した、毎年夏場に起きる事件だがこうして目の当たりにするとかなりきつい、流石尼崎!と書いたら尼崎市民に怒られるんやろなあ
そんな影響か、写真は見事に手ぶれでストロボ写真の方は素人よろしくハレーションを起こしていた

「子供を車内に置かないで」と言うコピーは「?」が付く、子供を車内に置くのは通常の行為で問題ない、「子供を車内に置き去りにしないで」が正しい、あるいは「おいてけぼりにしない」または「置きっぱなし」も許されるだろう
どうせ注意を促すつもりなら「車内に監禁しないで」とか「車内とオーブンを間違わないで」「車内に捨てないで」ぐらいまで書かないと、灼熱の夏になると同じ事故が起きるのではないだろうか
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by PUSH-PULL | 2005-11-30 09:42 | ご託&うんちく | Comments(2)

村上義男

b0057679_83137.jpg気になる絵
新聞の切り抜きをカバンに入れて電車に乗った、向かうは尼崎市総合文化センター「村上義男展」
案内状を貰うとか早くからニュースで知っているとかオープニングのお酒目当てとか色々個展あるいは美術展を見に行く理由はあるが、新聞の記事を見て出かけるのは始めてでは無かろうか

僅か数センチ写真とコメント、しかしどこかで記憶が呼び覚まされた、勿論彼の作品を直に見て知っているわけではない、ましてや二科展にも岡本太郎にもさほど興味はなかった

大きな作品「絲宇乃放射」(2004年)、ダイナミックなようで緻密に計算された構図と落ち着いた配色、印刷された和紙を裏返しに表装してから描かれている、他の作品には共通して印象的な赤色が一貫して配色されている

大好きなデュシャンの大ガラス絵「彼女の独身者たちによって裸にされた花嫁」(右下参照)にどこか似ているのである、コンセプトもなにもかも違うと思うが構図なり書き込まれた意識の露出がどこかで私の記憶を結びつけた

デュシャンはアメリカのフィラデルフィア美術館まで見に出かけ、大ガラス絵の前のベンチで長い間見つめていたぐらいだから少しは知っている、そう言えば彼の作品を知るきっかけにもなった評論家の東野芳明氏が先週亡くなられた非常に残念である

では村上義男氏を何処で知ったのだろうか?考えられるとしたら最近行った美術館又は画廊に貼られたポスターが記憶に残っていたからだろうか

b0057679_8311789.jpg彼が注射針のコラージュの技法を作品に持ち込んでから、絵の出来映えよりも意識あるいは論理を優先するようになったのではなかろうか、カタログに寄せられた文章の中で盛岡在住の彼が1962年に「サトウ画廊」での個展をする話は涙もので彼の廻りには私の知っている作家が沢山居たのにも驚かされた

彼の作品を見てふと思ったのだが、人間と言うものは一つのモチーフしか追いかけられないのだろうか?、勿論作風も手法もドンドン変化しているが彼の50年の時間は一つであり、最初から最後まで村上義男そのモノである

私なんぞは出来上がった瞬間にもう次のことを考える移り気な性格で、日常的にも歩く道や食べるおかずですら何らかの変化を求める、「器用貧乏」という言葉が一番近いかも知れないが最近はその器用さも失せようとしている

b0057679_8343589.jpg話は変わるが始めて入った尼崎文化ホールに一言、S55年竣工で設計は山下設計、問題はのっけから階段で横のスロープもかなりの急勾配、一人の車椅子では論外で補助の人が付いてもかなりの労力を必要とする、文化センターの一番近い入り口がレストランの入り口で入っても何処が美術ホールか判らない、4・5階が美術ホールだったか、大がかりな巡回展をやるようなスペースではない、天井は低く部屋も狭いので飾られる作品も限定されてくる、帰りに勿論EVを使うわけだが2階が出口だと思ったら大間違いで1階だった、駐車場確保のため設計だと思うがどう考えても階段のお陰で入り口は2階なのである
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by PUSH-PULL | 2005-11-29 08:56 | アート・デザイン | Comments(0)

「小梅太夫」

掟破りの笑い
チャンチャ チャンチャ チャチャンチャ チャンチャ
♪ウェットティッシュだと思って手を拭いたら〜 鼻かんだティッシュでした チクショー!
チャンチャ チャンチャ チャチャンチャ チャンチャ
♪修学旅行に行ったと思ったら〜、転校前に住んでたところでした チクショー!
チャンチャ チャンチャ チャチャンチャ チャンチャ
♪あこがれの彼女から年賀状が来たと持ったら〜 去年の残りのハガキでした チクショー!
チャンチャ チャンチャ チャチャンチャ チャンチャ
♪絶対割れないガラスにぶつかったら〜、私の頭が割れました チクショー!
チャンチャ チャンチャ チャチャンチャ チャンチャ
♪露天風呂だと思っていたら〜 ただの池でした チクショー!
チャンチャ チャンチャ チャチャンチャ チャンチャ
♪コンビニの近くに引っ越ししたと思ったら〜 コンビニが潰れました チクショー!
チャンチャ チャンチャ チャチャンチャ チャンチャ
♪窓辺に寄りかかったら〜 窓がありませんでした 隣の家に落ちました チクショー!
チャンチャ チャンチャ チャチャンチャ チャンチャ
♪行列の出来るラーメン屋で2時間並んでいたら〜 私の手前で麺がなくなりました
「餃子でもいかがですか?」って チクショー!
アホンダラー!

b0057679_8573615.jpgえらいスタンドアップコメディーが登場した物である、グロなんぞは遙かに超越し最初見た時は訳が解らないはず、それがさほど面白くもないのに嵌るのである、ひょっとしたらかなり計算されているのではないかと疑いだした、特にチキショーの強烈な顔から瞬間に普通に戻るところは感動物なのだ(コンマ何秒)

巨漢女装の先駆者「わはは」の梅沢よりは遙かに美形である、キンキン声の歌も下手なように見えて外していないし、日本舞踊も気にならないと言うことはひょっとしたら名取り?ありないけど
お笑いに関心のない方には今日の話は多分ちんぷんかんぷんで、何でこんな趣味の悪い芸人をと思うこと間違いない

「短小軽薄」の代名詞コイズミ発言はいつ頃からだろうか?お笑いに関しては明らかにTV用の芸である、持ち時間が短いとどうしても1小節のネタでしか出演できない、ピン芸人ではふかわりょう・青木・長井・だいた・つぶやきシロー・はなわ・ダンディ坂野・波田・魔邪・ギター侍・摩訶不思議な猫ヒロシ、漫才では「あるある探検隊」のレギュラー達は皆同じパターンで出ている

b0057679_8574862.jpg話芸の無いレーザーラモンHGは奇抜なファッションと腰振りだけ、ほっしゃんに至ってはうどんを鼻から食べるだけ、タムケンはフンドシと東京バッシング、勿論ライブではまともなネタをやっているのだろうが、TVはその一部しかやらせない、お陰で短いだけに何度か見るとすぐ飽きる、しかしその中でも次から次へと新しいネタを繰り出してくる芸人は必ず生き残る

「ダウンタウン」が出てきた時や絶頂期の「サブローシロウー」の漫才にはシュールな異次元の笑いを感じ感嘆した、まだ一度も小梅太夫(赤井貴)のトークは聞いたことがない、劇団上がりでダンスが得意とか表に出てくる時を楽しみにしています
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by PUSH-PULL | 2005-11-28 09:11 | カルチャー | Comments(6)

Amazonへの質問

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どうしても判らない
ネットで本を検索されたならアマゾンをご存じのはず、理由は扱っている冊数が桁違いに多く(たいがいの本はあります)近くに大きな書店のない方は非常に重宝します、また新刊書に近いものが驚くほど安く購入のも魅力である、少し前に私が本を買った時に丁寧なメールが届いたので、本を売るための質問をしたところこれまた詳しいアドバイスがあった

b0057679_8445364.jpg大事だけど二度と読まないと思われる本が我が家には沢山眠っている事に薄々気づいていた、震災の時に全部本箱がぶっ倒れ整理ついでに1冊10円(スーパーのボランティア活動資金集め)で700冊近く処分したのだが、本はなかなか処分しにくい
流行のブックオフはまず新刊書か漫画か話題本しか受け取らない、幾ら値打ちがあっても売れにくい本はただ同然になる(これは実体験)

見ず知らずの方のアドバイスに従って先月からアマゾンに登録し始めた、最初の頃はほぼ毎日売れていたがさすがに最近はポチボチである(笑)、Yahoo!の方が手数料(本の場合登録の10.5円と落札金額の3%)も安いが個人売買なので高額商品のトラブルが多く出品期間が短い、アマゾンは逆に登録は無料で6ヶ月間も載せてくれ集金も入金も全部自動でやってくれる

問題は手数料が高いこと、千〜二千円なら3割前後取られ今流行の六本木ヒルズ族存在のリアリティを感じた、つまり千円の本が一万冊売買されるだけで三百万円転がり込むわけだが実数はそんな微々たるものではない、ヒルズ連中のことを別名「蛭吸族」って言うのを知っていましたか?(オ・ト・ロ・シ・イ!)

アマゾンに出品してすぐに疑問が出てきた、つまり手数料のことである、要項では(本の場合でカテゴリーごとに違います)、手数料が売り上げの15%、成約金が100円、そしてこちら持ちの送料の340円を加金してくれるのだが、その中から訳の解らない手数料がまた80円が引かれてしまう、つまり千円で出品した本が売れると
1000×0.85-100+340-80=1010
送料が単行本の冊子小包で340円、残るのは670円なのである、高いが計算上問題ない

アマゾンの本を検索してユーズド価格を見て欲しい、発行部数の多いベストセラー本などは驚く無かれ1円で出品されている、これがどうしても計算に合わないのだ、大口出品で月4900円払うと、成約料の100円が免除されるのだが、この金額が免除されても1円で出品の場合

1×0.85+340-80=261
単行本の場合一番安い冊子小包で340円かかるので、261-340=79円の赤字になる、
チマチマしたことが結構好きな性格だがこの数字が解せない、単行本の個人出品だと1円で出品すると179円の赤字、このからくりを説明を出来る方よろしくお願いします
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by PUSH-PULL | 2005-11-27 09:24 | ご託&うんちく | Comments(0)

大阪市長選 前日

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選挙公約
大阪市以外の方はオモロナイと思いますが、いずれあなたの町でも首長選があるので役に立つこと間違いなない、しかし何の役にも立たなかったと苦情を言うのだけはこらえて欲しい(笑)
立候補者4名全員(松下・姫野・関・辻)の掲示板をやっと見つけた、と言うのはどこも3枚しか貼られていなかったからである

今回の一連の大阪市の問題は、大型開発(10/26大阪ドーム話の時にも書いています)による累積赤字と、組合と行政の癒着から派生した一連の裏金問題(カラ残業に空出張、はたまた天下り業者指名によるコストアップと談合)の2点が大きい、バカな箱物は出来てからも維持費と言う名の天下り職員給料でドンドン累積赤字を生み出す

b0057679_934259.jpg選挙公報を読んでも全員改革プランが不明瞭、何処にもポスターを貼っていなかった松下幸治に至っては公報もポスターも略歴すら書かれていない、公約が関前市長を筆頭助役にし民主共産自民公明代表を助役又は委員に付けると言うまるで小学校の生徒会なみで、詳しい内容は他の人のを見てくださいというふざけたコメントを出している、調べて判ったのだが磯村の時の市長選や長野市長選も立候補している、経歴もレストラン給仕員でどうして絶対に戻らないであろう供託金240万円を捻出したのか、理解に苦しむ

まず基本となる情報公開だが、全員の公約に少しは書かれてはいるが少しも積極的ではない、情報公開すれば癒着などと悪しき風習はたちどころに露出し消滅に向かうのだがどうもやりたくないらしい

次に大型開発事業(事業と呼べる代物でもない)の問題に関して選挙公報で見つけたのは共産党推薦の姫野氏だけで、松下はオリンピック云々でまたぞろ赤字を作ろうとしている

福祉では関前市長は最初の公約をもう翻し、一から見直しという弱者切り捨ての自民党案に乗っかってしまった、先日国会を通過した「障害者自立支援法」は余りにもひどい悪法で完全に障害者切り捨てである、「支援」などという欺瞞の名前を付けること自体問題で、節税を障害者支援カットでまかなうとは、国家として破綻している

癒着問題で最悪なのは関で、オール与党だったが自民党の申し入れをあっさり受け入れ民主外し、公約で慣行・先例・しがらみと決別と書いているが、彼自身が「しがらみ」その物の元助役である、市長時代になにもやらなかったのに、「見張り番」につつかれ大阪市の悪行が明るみに出るやいなや全部おっぽり出して、コイズミよろしく「みそぎ選挙」とは、あなた自身の勝手な行動で7億円もの選挙費用が使われるのをご存じなのだろうか

共産党の姫野氏に少しは期待したのだが、大阪市の改革の具体的なプランは一切無くほとんど今までの共産党理念の焼き直しで従来型の同和と福祉がメイン

オンブズマンや長野知事や私の好きな佐高信たちが辻氏を応援している、しかし選挙公報を読む限り関と余り変わらず「しがらみのない私が、しがらみを断つ」だけでは少々心許ないのだ、おまけに母胎の民主党に至っては「もし当選しても少数与党では運営できない」と民主党外しにも関わらず党員の一部は選挙前から関支持を表明している

消去法だ選択肢はすぐに絞られる、選挙で消去法とは少々問題でなのですが明日は必ず投票に行くつもりです
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by PUSH-PULL | 2005-11-26 09:48 | ご託&うんちく | Comments(0)

耐震偽造の資格

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ヒューザー 小嶋進
オジマススムは昨日あたりから釈明?のためTVメディアに出まくっている、もし彼に高額の出演料を払っているとしたら甚だ問題である
局側のコメンテーターが建築に疎いのと「買った人の気持ちを考えて」と言うような感情論の質問なんぞこの人には論外で、質問のポイントが国会質疑応答の野党レベルでは問題にならない、結果かれの自信満々の謝罪と応答がありおぞましくも笑ってしまった、私としてはコーヒーブレイク時のバラエティー番組を楽しむ事が出来て申し訳ないのだが

昔、北方領土問題やODAでやり玉に挙がった鈴木宗男のTV出演の時と同じで、彼等には「事件に対する罪の意識が皆無」なのである、これは先日の中学生の同級生殺しと同じで自分中心の論理だけの善悪が成立している、事件を起こした張本人にもかかわらずメディアに出ると言う自己顕示欲はどこから生まれるのだろうか?それとも自己の論理で世間を納得させられるとでも思っているとしたら・・・

三笠宮が私的な発言として女性・女系天皇に反対しているが、日本のロイヤルのように生まれてからずっと民間と接触する機会もなく純粋培養で教育を受けたならばともかく、普通に生まれ普通に育ってこうなれたらかなりのもんである

b0057679_8223311.jpg事件が発覚した2日後にゴルフに出かけたことを記者に突っ込まれ、僅か5日前のことなのに「記憶にない、今手帖を持っていないので判らない」と発言し、それでも突っ込まれると「ゴルフをすることの何処が悪いんですか?」と逆切れした

彼は自社宣伝のための本を出版している、問題のマンションの一つが建築の賞を2個も貰っているとは建築業界環境がいかに素晴らしいかを物語り、関東圏の住宅供給率が僅か5年で1等賞になっている、彼の釈明を読みたい方は次のアドレスで
http://www.huser.co.jp/index1.html

未だ表に出ず不当たり手形を発行、すぐにでも破産手続きを取ろうとしている木村建設も同じく本を出版している、その「木村イズム 『現場力』で勝つ!」で普通1年かかる建築工期を半年でやると豪語しているのだ、木村建設の破産は銀行が真っ先に貸付資金を引き上げたようで、いつもながら銀行の素早さと薄情さが表れている、私の京都生活時代に仕事先の会社が倒産し何故か債権者会議の代表になってしまった、延々と銀行相手に争ったが戻ってきたのは僅か7%と言う苦い思い出を呼び覚ましてしまった

構造計算の姉歯がやり玉に挙がり事件発覚の張本人になっているが、建築全体から見ると構造計算は大事な仕事だがあくまで下請けの末端作業ではないだろうか、何れにしても建築主と建築基本設計がメインであることは間違いない

瑕疵責任などという普段使わない言葉が活字になっている、今や「瑕疵→仮死」で自己責任が取れないなら法的に抹殺しなければならないのだが、生憎日本の建築法では難しく破産されてしまったらもうどうしようもないのが事実である

TVカメラの前でホリエモンよろしく、自分のことを「オジャマモン」(名前がオジマだから)と呼んでくれと言うオッサンは完全に金正日と同じ教育を受けたか、オームで育ったか、チンケな帝王教育を受けたか、間違いない
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by PUSH-PULL | 2005-11-25 08:46 | ご託&うんちく | Comments(4)

高松次郎

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追体験
先日国立国際美術館で「もの派ー再考」展を見る、内容については改めて書くつもりだが丁度帰り道に先ほど見た作品と同じテーマの私に出会った

高松次郎:今回のもの派展のきっかけとなった作者として彼を挙げていたのだが、丁度私が現代美術に参加し始めた時に彼は最先端を走っていた、有名なパースペクティブな立体から影へと続く一連の作品である、最初見た時は誰かの影が実際に映っているかと思うほどリアルで不思議な風景だった

国際美術館に入るとすぐ目に付くInformationバックの彼の作品をご存じですか?千里にあった国際美術館の作品を中之島まで持ってきているのだが、作品と言っても曲面の壁一杯に描かれた人物の影なのであるから、建築の設計段階で彼の作品の位置と構造が決まっていたに違いない、下の写真は今回の展覧会で展示されていた作品である

切り取られた日常、何気ない人物のシルエット・・・「純白のキャンバスにその純白なキャンバスを描写すること」 キャンバスとは観念的には存在しないものである

b0057679_912030.jpg見た目も生き様も作品も知的でカッコ良く関西には見られないタイプだった、しかし98年に62歳で逝去、寂しい限りである、その高松次郎氏や現代美術の積極的に支えた美術評論家の東野芳明氏も先週なくなった

もの派展で東野芳明や中原祐介と並ぶ針生一郎氏のシンポジウムにも参加したが、若い浅田彰氏達よりも遙かに過激であったことは嬉しい限りなのだが、彼等3人を越える現代美術評論家が現れていないのは今のアートシーンの一つの姿かも知れない

針生氏が最後に言ったことが印象的だった「コンセプチュアルアートを駄目にした原因の一つに画商がある、なぜならコンセプトチュアルアートは売れないから」、高松次郎に続く若手作家に関根信夫がいた、須磨離宮公園現代彫刻展の彼の受賞作品はバカでかい円柱形の穴を地面に開け、その土で地上に同じ大きさの円柱を作った作品なのだ

ふとした光のイタズラも立派なアートのきっかけになりうる、もっとも作品に対する理論武装、あるいは理屈も用意しなければいけないので大変です
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by PUSH-PULL | 2005-11-24 09:09 | アート・デザイン | Comments(3)

ビオトープ

b0057679_10283356.jpg共生
友人の連絡で東西線北新地駅にあるそねちか広場へ「ビオトープな美しい町づくり」を見に行った、ここ数年前から「ビオトープ」なる言葉を良く聞くようになった、ビオトープ=生物生息空間、やさしく言えば「生き物の住むところ」らしいがこれでは広義すぎてよく判らない

以前何処にでも見かけたメダカやトンボ、ススキにワラビにツクシ・・・こういった自然環境をもう一度取り戻そうと言う運動なのだが、今回の展覧会は建築環境に自然を取り込むかと言うことが狙いらしい

b0057679_1025546.jpg以前仕事で海岸の生態や小川の生態を疑似体験させる施設を作る仕事のお手伝いをしたのだが、その時から疑問に思うことが多々ある、最近は小学校でも似た環境が作られビオトープ大流行なのだが、実物を見ると判るがふんだんに樹脂や造花が使われ、背景は書き割りという有様で、気持ち悪いというか嫌悪感さえ生まれかねない

確かにビオトープと言う考え方は素晴らしいのだが、この建築展でも自己矛盾に落ち込んでいる、つまり新建材やコンクリートを使用した建築そのものが環境破壊になりうることで、かっての木と土と紙と石で造られた家とはまるで違う、それなりに思考された作品もあったが大半が安易に住居空間に自然らしきモノを取り込んだ設計に過ぎない

b0057679_10245929.jpg会場も建築用単管とシートで構成されているが、余りにも安っぽくさもお金を使わずにやっていますと言う意志を感じたのは私だけだろうか?

「ビオトープ」な美しい街づくり、とあるが「・・・な」と言う言葉の使い方がよく判らない、おまけに「街」であって「町」でないのも納得がいかないのだ
特別出品の安藤忠雄氏の「ロックフィールド静岡ファクトリー」も模型と実物写真を見る限り、綺麗に作られた池も自然の水を引き込んだようには見えず、何処がビオトークなのかと考えてしまった(もし川から取水していたら申し訳ない)

「耕すだけで土地を駄目にする」なる考えを持つ「自然農法」の福岡正信氏が存在するぐらい、自然との共生は人間は生きるために動物を殺し自然を破壊する生き物だけに・・・う〜ん!難しい
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by PUSH-PULL | 2005-11-23 10:39 | カルチャー | Comments(2)

イノセンス

b0057679_1085989.jpgバトー
b0057679_1092728.jpg先日の「攻殻機動隊」に続き、志郎正宗・原作、押井守・脚本監督の「イノセンス」を見た、前回から9年が経っているのだが、丁度パソコンの画像システムの進歩と共に格段に絵が綺麗になっていて(私のパソコン歴もほぼ同じ)手書きアニメがCGへ、しかし映像を見る限りこれがアニメーションとは信じられないぐらい綺麗で精密で素晴らしい

b0057679_1094270.jpg何故イノセンスなのかよく判らないのだが映画を見る限り「攻殻機動隊2」である、情報の彼方に消えた草薙素子、残された主人公のバトーが不思議な人形の世界へとはまり込んでいくのだが、ストーリーはあくまで事件の犯人探しが骨格になっている、昨年封切られた時にあまりに話題にならず興行的には大失敗だったらしいが判るような気がする、つまりストーリーと台詞が難解すぎることでかなりオタク気味の私が二日続きで同じDVDを見たぐらいなのだ、なぜなら1回目は少しお酒が入っていて所々「西川君」よろしく気絶していたからだ(笑)

原作と脚本の力関係がよく判らないのだが(済みません原作を読んでいません)映画で取り上げられているのは押井監督だけで原作の志郎氏はオモテに出てこないのが不思議である、この辺りが大友とか手塚や最近の宮崎とは全然違う

ハンス・ベルメール「イマージュの解剖学」という本があるのだが、彼がマルキッド・サドやジョルジュ・バタイユに寄せたエロティシズム表現論で、あの「球体関節人形」(下の写真)がかれ自身の撮影で載せられている、その人形も何と1934年に発表されている

この映画と同時に東京で「球体関節人形展」開かれたぐらいだから、押井氏の人形に対する熱愛具合が判る、クラシックなフランス人形を見た時も四谷シモンや上記のハンス・ベルメールの人形でも感じるのだが、見た瞬間人形の持つ疑似人間感覚が細胞の中に入り込んでくる、この「少しアブナイ感覚」がヘタすると何日も脳細胞に張り付いて剥がれないのだ

b0057679_1010118.jpg人形を作る人を理解できないと同時に部屋に置く人も信じらない、彫刻を学んでいた事があるのだが粘土で人体を作る時、モデルに似れば似るほど嬉しさと共に微妙な嫌悪感が生まれる、つまり私のような普通の感覚の持ち主では人形制作は難しのである

人形をテーマにした作品は沢山あるがゲイジュツ的レベルが上がるほど、単純な可愛さを離脱し「猟奇的」になるか倒錯したエロティシズムになる

映画の中でも日本の茶くみ人形からフランス人形、中国のお祭りで使われる巨大な人形(名前が判らない)など色々な人形が出て来て興味が沸くのだが、登場人物全員が何らかの形でサイボーグ化されているので、唯一ホッとするのはバトーが飼っているバセットハウンドだけなのである
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by PUSH-PULL | 2005-11-22 10:29 | アート・デザイン | Comments(2)

耐震計算偽造

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不思議だらけ
先日から新聞テレビで耐震計算偽造問題が姦しいが、何処をどう見ても訳の解らないことだらけである、仕事柄デザインの仕事でも少し大きいモノになると必ず構造計算書の提出が必要でシンプルなモノでも10数万円の費用がかかる

疑問だらけの事件なので気になることをメモしてみた

まず何故この事件が発覚したのか?業者の足の引っ張り合い?支払い未納?それとも・・・
やり玉に挙がった姉歯建築設計事務所(始めて聞く姓)のインタビューがあったがこれまた不思議、取り壊しとなると何百億から壱千億を超える損害なのに悪びれたところがない、偽造したこの事務所に賠償を求めても金額的に不可能なことは誰にでも判るが

b0057679_9391139.jpg事件発覚当初は建築主・設計会社・施工業者・販売業者の名前はおろか検査した民間の確認検査機関の「イーホームズ」の名前さえ出ていない、登記簿を見ればすぐにでも判るのに新聞社はなにをしていたのだろうか?国土交通省の都合の良い発表だけを垂れ流しにして、裏さえ取っていないのではと疑ってしまう!

日を変えて民間検査機関イーホームズのバカみたいな責任逃れの記者会見があり、やっと今日になって関連会社の名前は活字になり建築主の「ヒューザー」と設計施工の「木村建設」がほとんどの物件に絡んでいることも見えてきた
しかしまだ意匠設計や設備設計などは不明で全体の仕組みさえ発表されていない、ビルを建築するとなると今言った設計会社が全部集まり何度も打ち合わせをして作り上げるのが普通である

このからみの建築・設計会社が姉歯建築設計事務所へどの物件も流されていたとなると「?」
姉歯氏の大胆なインタビューの受け答えはすべてを物語っているのではなかろうか、つまり彼のインタビューの余裕は今回の事件の流れをすべて理解し建築主から検査機関、はたまた国土交通省までの「確信犯」であることを

ここまでは今回の事件の誰でも想像したくなる構造だが、問題はそんな小さな事ではないと思う、日本の建築業界がすべてなれ合いで繋がっていることを物語っている、それが証拠に誰もこの事件を批評・非難する機関や建築家が一人も表れないことにある

世界的建築家の安藤氏や磯崎氏達は建築論は語ることは出来ても、こういった日本の悪しき弊害については口を閉ざすつもりなのだろうか?みんな最初は住居設計を経て著名な建築家になったはず、今は美術館などの公共施設やモニュメントにしか興味が無く住居は関係ないとでも言うのだろうか?
そう言えば私の知人の建築家だが「個人住宅は建築ではない」と発言したことも事実であるのだが

提出された書類も満足に捺印さえされておらず(建築確認は一杯判子要ります)明らかな不備があったとか、ましてや現在建築中の事件がらみの物件は家具調度品の重量でさえ危ない設計とか、施主・設計・計算・施工まで関係者なら見た瞬間に危ないと感じていたはず、ほんまに日本の経済と政治はどうなってしまうんやろ
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by PUSH-PULL | 2005-11-21 10:06 | ご託&うんちく | Comments(10)

ご近所ののらら、面白い配色


by PUSH-PULL