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ブッキナトリウス

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夏の扉を開けたら
私の大好きな赤、それもインディアンやオペラやカーマインやローズやワインではないバーミリオン!が一面に広がる、日本語で言えば「朱」で硫化水銀、印刷指定で書けばY100+M90あたりかな

てな調子で書けば花の魅力が半滅する、写真を撮ったは良いがまたぞろ植物図鑑を開くことになった、「ブッキナトリウス」と言う凄い名前でノウゼンカズラ科に属する、まさに灼熱の夏の到来を告げる色と数

日本の朝顔とは思いっきり風情が異なる、しかし真夏の校舎の入口のキョウチクトウや行く道に咲いていたケイトウやダリアは同じ暑苦しさを醸し出す、夏の花は過激だ、こちらの体力が落ちているときに見ると圧倒されて滅入ってしまうことがある

しかしここはマンションの1階、となると色々問題が起きてくるのではないかと心配しだした、外に落ちた花の掃除や花に寄ってくる虫のこと、でもこんな狭い場所で色々な花を咲かせているのはお見事である、花好きであるのには間違いではないが

b0057679_9331255.jpgかって実験映画が華やかりし頃、丁度日本では松本俊男や宮井陸朗が次々と作品を発表していいた時に浅間山までその宮井氏のイベントを手伝いに行ったことがある、スモーキングブギがヒットした頃のダウンタウンブギウギバンドがつなぎを着て放送禁止になったいた「網走番外地」が唄ってくれた
それは置いといて、その時見ていっぺんに好きになった作家にジョーダン・ベルソンがいる、まだCGも何もない時代に円をテーマにした実写のめくるめく曼陀羅のような不思議な映画を見た、どうして撮影したか解らない映像だったのを覚えている

同時に上映された短編で作者を忘れたが、満開の薔薇の垣根が延々と横移動でとぎれることなく映し出される映画があった、エラ・フィッツジェラルドのけだるい歌が流れ歌と共に映像が終わる、こうして書けばどうって事はないが何十年経っても未だに映像を覚えているのは私にとって凄いインパクトがあったのだろう

俗に言うリピート効果だが好きなオブジェが繰り返されると記憶も違うというもんだ
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by PUSH-PULL | 2005-06-30 09:40 | 写真 | Comments(0)

白日夢

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泉鏡花も
朝起きると部屋は静まりかえり何時も聞こえる遠くを走る電車の音が聞こえない・・・

混んだ電車でタイミングよく空き席を見つけ腰を下ろした途端、先ほどの打ち合わせの緊張感からの開放感からか昨日の残業のせいかついウトウトとしてしまった、目を覚ますと先ほどまで廻りにいた人達が何処で降りてしまったのか誰もいない、電車はゴウゴウと走り続けている「ここは何処なんだろう?」

白昼の街で誰もいない風景を見ると一瞬デジャビューに囚われる、不思議とそんな自分を冷静に見つめる第三者的な自意識が必ずあり、そしてその関係について考える思考はまた別に存在する

大分前になるが仕事で金沢の泉鏡花記念館の仕事に加わる機会があった、今まで泉鏡花を真面目に読んだことはなく彼の小説を読むのは始めてと言っていい、意識的に避けていたのは私の好きな社会派でなく流行小説あるいは大衆小説だったからかも知れない

b0057679_9201983.jpg記念館のジオラマで取り上げられたテーマが「龍潭譚」、子供と美しい女とのこの世のものならぬ不思議なお話だが、泉鏡花の世界はえもいわれぬ妖艶で非現実の時間軸を織りなしている、小説の中でキーワードとなるのがハンミョウと言う昆虫である玉虫に近い色だが私は直接まだ見たことはないが見事な色をしている

読み始めるとなんだか思春期の子供の忘れてしまった心を想い出させるのが不思議、ソシュールがアリスをテーマに考えた概念の問題に通じるところがあるのではないだろうか

いつもならこの同じ時間同じ場所なら沢山の人が行き交っているのに誰もいない、現実か白日夢なのか思考が入り乱れクラクラし始める

一瞬にして人が現れいつもの日常に戻ってしまったとき、先ほどの感覚だけは私の体にずっと残された
(ハンミョウの写真はWEBから無断で拝借させて貰いました)
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by PUSH-PULL | 2005-06-29 08:56 | 写真 | Comments(0)
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ふとん
でかい!取り敢えずバカでかい、布団が何でバカになってしまったのかは知らないが言葉の成り行きなのでご容赦を、ダブルにしたら長すぎるしきっと凄く大きなコタツを持っているに違いない、朝だというのにもう30度近い気温の下でこの風景は体中に汗疹がブツブツと出てきそうだ

b0057679_8494425.jpg昔、泉鏡花の作品を映画化した鈴木清順の「陽炎座」を見たとき、主演の松田勇作と大楠道代の濡れ場で大きな部屋一杯に1枚の布団が敷かれていたのを想い出した、こんなに布団がでかかったら何でも出来そうに思うが、布団を仕舞うのが大変ではないかなど映画と別のことばっかり考えてしまったのだが、ツィゴイネルワイゼンと言いあのころの鈴木清順はよかったなあ〜

この掛け布団は目測2M×3M以上は楽にある、後の物干し竿に掛けられた布団と比べてみるとその大きさの違いが判ると言うモノだ、私はどうでもいいような写真を前にブツブツ呟くことがどうも性に合っているらしい
前にも一度お稽古事でよく似たことを書いたことがあるのだが、演劇の練習で通り過ぎる人を見るだけというのがある、その人の性格や職業を風体や動きから想像し役作りに役立てようと言うモノだが、これが結構面白い!

この布団だけでこの家の家族構成や日常性格まで想像しようと言うのだからはた迷惑な話で、重箱の隅を楊枝でほじくったら何が出るかは知らぬが、もしコタツ布団だとしたら余りにも干すのが季節外れだ、それとも家中の布団の虫干しか?

我が家ではもうすでにタオルケット1枚で窓は開けっぱなしと言う季節なので、朝の散歩の帰りのカンカンでりの場違いな布団が目に入り気になった次第・・・・それにしても今日は暑い、まだ6月だというのにセミの声を聞いた
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by PUSH-PULL | 2005-06-28 08:58 | 写真 | Comments(0)

浪花うどん

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製麺所
カウンターのお店で出されたものを撮影するには勇気が要る、勿論断ってから撮せば問題ないのだがほとんどの場合断られることが多くテーブル席でもほとんど無断撮影と相成る、しかし今回はファサードだけで失礼します

知っているだけで私の家の近くでうどん専門のお店が3軒ある、一軒は前にもブログで書いた讃岐の「やとう」最近情報誌に出たらしく12時を廻ると結構込んでいる、しかしここの「釜玉」何時食べても美味しい

もう一軒はカウンターだけの「讃岐」でここは一番値段も安く注文すると間髪入れずに作られ支払いと同時に出される、うどん好きの食べ方は讃岐大盛り(うどんだけ)を注文し、そこにサービスのネギと天かすを一杯掛けて食べることなのだが私は挑戦したことはない、ここの釜玉は全卵なのも特徴である

3軒目が写真の「めん久」で元々小さな製麺所をやっていたのだが少し前にうどん屋でオープンした、売りは生麺と浪花のうどん!何が浪花かよく判らぬが讃岐に負けぬぐらい腰があり汁も余り甘くなく旨い、目の前で揚げてくれるかき揚げのぶっかけが代表的である、カウンターに置かれた壺に海老と海苔とプレーンの天かすが別々入っているが嬉しい
大阪うどんとは前にも書いたが田辺聖子によると箸で持つと切れそうなぐらいの柔らかいめんと、大きな甘辛い薄揚げの載った「けつねうどん」だそうだ、これを風邪を引いたときとか体調の悪いときに食べると病気がいっぺんに治るらしい

3軒とも店で麺を打っているのが特徴で、どの店も市販の麺よりずっと腰があり麺汁にも各店特徴があり美味しい、2軒は外からガラス越しに見えるようになっていて出汁の臭いと共に食欲をそそるのである

うどん大好き人間にとっては近くで選択の余地があるのは嬉しい限りである、先月京都の青蓮院へ出かけたときに多分20年ぶりぐらいだろう銀閣寺の「おめん」に寄ったのだが、あのころあれだけ美味しいと思っていた茹で野菜と一緒に食べるうどんがそれほどでもなく、めんも凄く柔らかくめんつゆも頼りない一瞬同じうどんかと疑った次第、私の舌が肥えたのかそれともおめんのうどんがダメになったのか、昔個人的に親しくしていた店だけに残念である、しかもお値段が1050円で観光地価格になり、有名になるとダメになると言うのを地でいった感じがする

それに比べれば先に挙げた3軒のうどん屋は皆んなリーズナブルで美味しいのです!今ラジオで聞いたのだが四国では讃岐うどんがダメらしい、理由は「ツユが無いから」だそうだが本当に取水制限に入り大変なのだ
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by PUSH-PULL | 2005-06-27 08:50 | うまいもん | Comments(0)

復刻堂

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余りの小ささに思わず通り過ぎるところだった、近寄って取り敢えず1枚
場所はダイドーの自販機の最上部、しかもフレーム無しの塩ビ真空成型なのでフニャフニャで「?」の字が頭に一杯

大阪万博誘致のポスターを始め復古あるいは懐古的なデザインがここ数年よく見られます、仕事上関わることもあり色々と考えさせられる、関東では横浜の「ラーメン博物館」、そして同じディレクターがデザインした大阪の「道頓堀極楽商店街」、古くはスカイビルの地下の「滝見横丁」や天保山マーケットプレイスにある「なにわ食いしんぼ横丁」

全国至る所にレトロなショッピング街が出来ている、テーマパークに近い乗りでデザインされているがすべてが流行っているわけではない、大正から昭和にかけての時代背景が多く多分記憶にまだ残されている世代が多いのと、その頃のアイテムがまだ入手可能なところから来ていると思う

ただ残念なことに、飲食がメインにもかかわらず内装のエイジング=加齢(ワザと古く見せる仕上げ)が強く薄汚く見えることが多い事で「そこまで汚すことないんちゃう」と現場で思ってしまった

今回のダイドードリンコの復刻堂キャンペーンは調べたらサッポロと提携してやっているようだ、先日スパーで知らずに買ってしまったパインサイダーも復刻堂シリーズであった、家で仕事をやっているので自販機でものを買うことはほとんど無い、量販店で買った何種類か飲料水が常に冷蔵庫に入っている

http://www.dydo.co.jp/hukkokudo/tv/index.html
なるHPまで作ってキャンペーンをやっている

ダイドーって「大同薬品工業株式会社」なのだがタケダでも何処でも正式名称からは買う意欲が無くなるのが不思議(笑)、昔パソコンのアップルが会社建て直しで新しいCEOとしてペプシコーラ社長のジョン・スカリーを招くとき「何時までも色水屋をやるつもりか?」と言って口説いたとか・・・

しかしこの色水屋さんは未だに絶えること無く莫大な利益を生みながら次から次へと色つき砂糖水を生み出している

大きなお世話かも知れないが今回のキャンペーンもう少し大きく作ってまともな所に貼ることは出来なかったものかね
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by PUSH-PULL | 2005-06-26 10:17 | アート・デザイン | Comments(0)

デジタルカメラ考

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夕焼け
何度かブログにこれとよく似た何でもない空の写真を載せている、それも夕暮れ、しかし今までと少し仕上がりが違う

カメラは手持ちで撮像感度200、レンズは買ったばかりのシグマで18〜50㎜・3.5〜5.8 3008×2000ピクセル/JPEG(FINE・L)モード

デジカメが1眼レフになり少し解像度が上がったのだが、こういった写真を撮ったとき如実に違いが現れる、まずネガフィルムの35㎜カメラではまず撮影不可で撮影しても露出不足になり三脚が必要になる、おまけにほとんど夕焼けらしさが出ない、必然的に値段の高い明るいカメラが必要になるわけで今回買ったレンズのように1万そこそこではまず買えない、勿論大判のカメラで脚を据えポジフィルムで撮せば何の問題もないのだが、生憎ながらその大判とやらを持っていないのだ

デジカメでも解像度が悪いとノイズが出てしまいザラザラした写真になってしまう、ある程度解像度が必要になる、テレビでも何でもそうだが暗いところで撮影するには明るくするか感度を上げなければならない、感度を上げると必然的にノイズが出る

何故デジカメの方が風景写真が簡単に取れるのかよく判らないのだが、フィルムだと曇り空の遠くの山並みを綺麗に写せた試しがない、プリントしてもなんだかよく判らないだ

私の買ったデジカメは撮影感度が200〜1600でフイルムの一般的なISO100が無いのだが、バカチョンカメラだと感度ISO400のフイルムを使うことが多いので少しでも暗いところを撮ると皆んなノイズだらけになってしまう

ことほど左様に書いていてもなんのこっちゃ私自身がよく解らんようになってきて、勉強不足をまたまた露呈した次第、お粗末!
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by PUSH-PULL | 2005-06-25 11:13 | 写真 | Comments(1)

カメラ修理

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特殊な商い
ネットでカメラ修理を検索したら、関西で引っかかったのはキャノン専門のヒガカサと日研テクノなどが出てきたかどちらも行ったことはない

上の写真は奈良を散策しているときに見つけたカメラ修理専門店「ナガノカメラワーク」、外から中を覗くと修理屋さんにしては小綺麗でちょっと入るのためらってしまった(笑)
大阪でも大阪写真会館の中にあるクラシックカメラを扱っているお店や大きめの中古屋さんは修理もやってくれるが、この場合は修理専門と言うよりあくまで売買のための修理がメインである、そう言えば阪神百貨店のお店は修理専門ですなあ、でもあの場所であのスペースで営業しているのは凄いです

手作りカメラの会長の岡部さんにメールで尋ねたら長野さんは修理の会で懇意にされているとかでよくご存じでした(知らなかったのは私だけかな?)

b0057679_10145922.jpg奈良のこの場所で修理専門でやっていけるのかと心配になったが・・・修理屋と言えば以前たまたま入手出来たロシア製のステレオカメラ「フェド」の調子が悪く人に教えて貰って尋ねていったのが「新田光電?」さん、ビルの2階にあり小さな部屋でおじさんがとんでもない部品と工具とカメラに取り囲まれて座っていた、まずその光景に驚かされたが話してみるとこれが面白い

後で人から聞いた話では彼はほとんど誰とも話をしないそうだが、私には嬉しそうにグラフ用紙に書かれた手書きのバルナック型ライカの3/4モデルの細かい図面を見せてくれた、それから行くたびに色々なカメラ話や修理の話を聞かせてくれました、私だったらドラフターか何かで作図していた思うが(今だとCADですが),多分三角定規とコンパスで作図されたと思います

預けたカメラ修理を半年以上もをほったらかしにされ直さずに引き上げた人もあるらしいが、私は運良くすぐに修理完了しそれも格安!、しかしその時に言われた言葉が「取り敢えずこれでこのカメラは動きますが、今度壊れた時は修理は無理」何と意味深な言葉だろうか、つまりもう使えないと言うことか、それともそのつもりで撮影しろと言うのか・・・おかげでそれからこのFEDはケースに入ったままである

事務所には細いむき出しのベルトドライブの多分戦前のモノと思われるボール盤や見たこともない工具が一杯、どの引き出しにもカメラの部品がびっしりと仕舞われていて、机の上もどの部品がどのカメラの部品か判ら位にカメラと一緒にうずたかく積まれている、多分仕事をしているより探している時間の方が長いのではないかと心配した次第、なんだかんだと数回行きましたがその後何年も新田さんを覗いてはいないがどうしているのだろうか?

写真のカメラはソビエト社会主義共和国連邦の「フェドステレオ」です、多分市販品では世界唯一のAE機構付きのステレオカメラなのだが上にも書いたように一度しか使っていない
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by PUSH-PULL | 2005-06-24 10:28 | 写真 | Comments(0)
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お昼のテレビ
2度目のテレビ画像で失礼します!前は確かダービーでした
お昼ご飯時ぼんやりとテレビを眺めながらリモコンを押しているとビックリしましたねえ、何時も下らぬ若貴兄弟のクソしょうもない問題ばっかりやっているスクランブルのコーナータイトルが「激論!『左翼』VS『右翼』」、一瞬何事かと手を止めてみていたらV編集された映像に現れたのは左があの元全学連委員長の塩見孝也で右が「一水会」鈴木邦夫ではないか

政治に興味のない方にはトント話が面白くないかも知れないがちょっとの間お付き合いの程を
塩見孝也氏の方はあのよど号ハイジャック事件の黒幕で、鈴木邦男氏は愛国心に燃え既存の右翼団体に飽きたらず自分で「一水会」を立ち上げた切れ者である

左翼・右翼と言っても正確には塩見氏の方は共産党や今は無き社会党の左翼とは違って「新左翼」で、そして鈴木氏の方もそこら辺りをガアーガー走り回っているどこかの既存右翼とも違う「新右翼」です

その鳴り物入りの二人が事もあろうにお昼の奥様番組の討論に出てくるとは何事だろうか、結果から言えば思想的には受け入れられないはずの鈴木氏の方が論理的に弁が上回っていたのに驚いたが、これは塩見氏の勉強不足か生き様の違いか!

私が大学時代ワァーワァーと走り回っていた頃の全学連委員長が塩見孝也である、ブンド(社会主義学生同盟)から赤軍派へ変身していったのだがその中心に議長として彼はいた、彼は今元仲間から転向と変身で非難を浴びてはいるのだが、こんな番組に出たらまたぞろ言われるのだろうなあ

一方鈴木氏の方は産経新聞に勤めていたが三島事件に衝撃を受け一水会を結成した、2年前にイラクまで出かけ反戦のデモに参加しているぐらいで、既存の右翼とは一線を画しているのは言うまでもなく、非暴力の民族派である

二人の共通項は反米と別の意味での祖国愛ではないだろうか

おまけ話としてついでに見てしまった貴乃花の稽古姿が痛ましい、何か薬物でもやっているのかと疑ってしまうほどの激やせであばら骨が浮かび上がっている、それとも癌?
かって横綱時代に急に太りだし160㎏位になった時も、TVの写る彼のアップの顔がアザだらけで一説にはアメリカのスポーツ選手間で問題になった筋肉増強剤ステロイドを使っているのではないかという噂が流れたことがあるが、いずれにしてもこの姿は異様である
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by PUSH-PULL | 2005-06-23 08:02 | ご託&うんちく | Comments(3)

森の戦士「ボノロン」

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原哲夫
表紙の絵を見て描いた人が判ったらよほどの原マニアかそれとももう知っているかである、それほど作風が変わっていて絵からは想像もつかない

少し前だタモリの「トレビアの泉」で石の森章太郎の「009」を色々な漫画家が描いたという面白話があり、この絵本を書いた原哲夫の絵はすべからく北斗の拳の主人公「ケンシロウ」だったので笑ってしまった事があった、普通は原作者に敬意を表して模写するとか似せるモノなのだが

b0057679_93043.jpgそれがこの絵本なのである、左の北斗の拳の表紙と比べて貰ってもまるっきり違うのが判るであろう、絵描きは死ぬまで何時も同じ画風で描き続けるのだが、ましてや劇画作家が絵本を書くとは原哲夫氏がこんなに素晴らしい技量を持ち合わせていたとは驚きである

この絵本は今セブンイレブンで無料配布されている、経緯はよく判らないが本のスポンサードも控えめで良く出来ている、「森の戦士ボノロン・よっぱらいゴンの巻」は泣かせるお話しで、絵本の好きな方は是非貰ってきて読まれたし

この頃無料だけではなかなかエネルギーが貯まらなかったのだが、今回はわざわざコンビニまで出かけ貰ってきた次第、本自体はコミュニケーションマガジン「ポラメル」の創刊号になっているのだが来月も発行されるのかどうかは判らない

またネットでもオープンしていてこちらの方はナレーション入りで自動的に絵本が見られます、他にもゲームコーナーや色々な面白い仕掛けが一杯、結構楽しめます
http://anime.goo.ne.jp/polamelu/pc/flash.html

そうそうマンガついでにサイトをもう一つ、こっちの方がインパクトがありちょっとドキドキしましたが残念ながら4年の長期連載もやっと終了、動くマンガは終了、もし「いがらしみきお」ファンは単行本で出ているので覗かれたしタイトルは「Sink」、あの「ぼのぼの」と同じ作者だと思えないほど恐いのです!

※コメントでボノロンの絵は原哲夫ではなく永山ゴウさんとの指摘あり、ここで訂正させて頂きます、早とちりして申し訳ない・・・05.06.28 PUSH-PULL
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by PUSH-PULL | 2005-06-22 09:06 | アート・デザイン | Comments(3)

森口宏一展

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継続と進化
先日梅田「番画廊」へ森口さんの個展を見に行ってきた、少し前に始まった奈良のグループ展と並行して開催している、凄いエネルギーです

上の写真は今回の作品で、大きなアクリ水槽の中に紺色の砲弾型の固まりが横たわっている、下の写真が昨年この同じ画廊で個展をしたときの作品で壁中のアクリル水槽の中を金魚が泳いでいた(何でもメンテナンスが大変だったとか)

見たときのショックという意味では昨年の作品の方が強烈だったが、カタチ的には今回の方が判りやすく美しい、若い頃からシャープで爽やかな作品をずっと作り続けている、私が出会った頃はクロームメッキの作品を大量に作られていたと思う

その頃は実は彼の作品を余り好きでなくその理由も今から考えると、作品の善し悪しよりもこんなに作品にお金を使いやがって言うひがみに近い理由であった事は疑いない(笑)、貧乏人の何とかで金のかかることにすべからく反感を持って望んでいたのだがその血は未だにどうも私の体内に流れているようだ

その後個人的に親しくなりそのわだかまりも消え改めて作品を見るとやっぱりレベルは高い、森口さんとお酒を飲む機会も多くなり色々と質問を投げかけてよく判ったのは、彼は手業が嫌いなのである

すなわち素材のもつ質感とかマチェールは勿論、制作途中に残される痕跡を極力排除して作品を作っている、どちらかというと工業製品に近い考え方で今までの彼の作風がなんだかいっぺんに理解出来たような気がする

人間が作るのだから人間の味が必要という考え方は根強くある、すなわち「手作り」の良さだとおもうがこれはこれで甚だ多くの問題を含んでいる

制作途中に思わぬ出会いで美しい作品が出来上がることもある、陶芸とか手書き友禅とか水彩とかはこれに近い、これも一歩間違えると作品の善し悪しを通り過ぎてとんでもない世界にはまり込むのだが、これはあくまで作り手の問題であって見る側にとってさほど問題はないのかも知れない
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by PUSH-PULL | 2005-06-21 08:09 | アート・デザイン | Comments(0)

公園で久しぶりに会ったミニピンの太郎君、商店街に昔からあるお茶屋さんのわんこ、気が向くとこうして飛んでやってくる


by PUSH-PULL