シネマ三昧 1

「王将」
二日で映画を6作品も観た、と言っても1本はオムニバスの5本立てだったので実質は2本

初日がシネ・ヌーヴォの「淺野潜さんと映画を楽しむ」で1948年制作のあまりにも有名な「王将」、伊藤大輔の代表的な作品でもありその後二回もリメイクしている、「ばんつま」こと阪東妻三郎が坂田三吉で関根七段が滝沢修、六〇年も前の映画なのだが面白い

シネマ三昧 1_b0057679_8373174.jpg昔の映画を観るとどうしてもあら探しをしてしまうのだが王将は皆無に近い、阪妻が現代劇と思われるが戦後直ぐは駐留軍のおかげで時代劇映画の製作は禁止というとんでもない時代だったのである、しかし戦時中は逆で政府批判や自由主義的な思想は考えるだけでも豚箱にぶち込まれていたわけだからもっとひどかったことになる

王将は村田英雄の歌があまりにも有名だが1作目の坂田の弟子を演じた大友柳太郎と三国蓮太郎で2作目が作られそのときには村田英雄も出演している

阪妻の熱演は凄い迫力で単なる娯楽映画の粋を超してしまっている、天王寺の下町に住む坂田と小春の極貧生活がなんだか今の大阪を象徴しているようで、とても昔とは思えないのであります、私の将棋はへぼレベルですが確かに銀が泣いておりました

ジャンジャン横丁の将棋会館「王将」で友人が主催する落語の会を見に行くのだが、壁に坂田三吉の写真が貼られている、何処にでもいる普通のおっちゃん風情なのでこれがほんまにあの「坂田三吉」と観るたびに思っておりました

坂田三吉は文盲で書ける文字は「三」と「吉」と「馬」だったらしい、映画では粗野に描かれているが実物はまじめだそうで、驚いたのは少女漫画の「ガラスの仮面」の北島マヤのモデルが坂田だったとは!・・・つづく
Commented by GuGuGammo at 2008-07-21 21:44 x
ガラカメ。。。\(^o^)/
by PUSH-PULL | 2008-07-21 08:54 | カルチャー | Trackback | Comments(1)

珍しく我が家のマイマイが甘えに来た、正式名は「シャー・アズナブール・マイマイ」と申します


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