ダンスイベントを見に行ったときギャラリーの他の部屋では現代アートの作品が一杯展示されていた、上の写真は中でも面白かった作品である
この「面白い」という言い方は非常に危険である、ひょっとしたら一番判りにくて下らない作品なのかもしれない、まさにジャンクアートで私の美術概念を完全に無視してくれている、ならばこちらも無視すればいいのだがそれが非常に気になるのである、一度行き過ぎたのだがまた戻ってきて今度はゆっくりと見させて貰ったのだがやはり判断がつきかねる、しかし細部を見ていると微妙に緊張感がある
これはある意味デュシャンの便器を知ったときや、ポンピドーセンターの最後の部屋のヨゼフ・ボイスの鉄板を積み重ねた作品を見たときも同じである、見た目の印象からは写真の作品と違って大作家たちの作品には美術らしき趣が備わっているが判りにくさという点ではよく似ている
もう一つ面白かったのが下の作品で見た瞬間「?」、テーブルの上のパンや果物やケーキが猛烈な勢いで回転しているのである、調べれば仕組みは判るのだが、印象派の題材のような風景がぐるぐると回り続けていて理屈抜きに面白い