大阪百銭湯物語 第三十五話 潔癖性?

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始めて出会った人なのだ
私が洗い場に入ったときは今日のお話の色白で小太りのおっちゃんは(3)の場所で洗っている真っ最中だった、洗い終わるなり脱衣所に出ていった

その間に私はサウナと水風呂と浴槽に入ったあと身体を洗ッていたら先ほどのおっちゃんが戻ってきてサウナへ、いつも風呂で会うおっちゃんがそれを見て
「今の男な、さっきここ(1)で洗っていてそれからそっち(2)へ行ってまた身体を洗って、今度はあっち(3)へ行ってまた丁寧に身体を洗ってたで」
「えっ!3回も身体洗ろてたん?」
「それも そのたんびに洗う場所変えよんねん」

そうこうするうちにサウナから出てもう上がるのだろうか脱衣場へ再び出ていった、私も身体を洗ってから一度脱衣場へ、先ほどのおっちゃんはバスタオルを巻き付け椅子に座りデカペットボトルのスポーツドリンクを飲んでいた、風呂屋で売っているサイズではないのでわざわざの持ち込みである

私は再び浴そうと水風呂を行ったり来たりしていたら先ほどのおっちゃんが再びサウナへ、私は最後のちびたい水のシャワーを浴びて入浴終了、脱衣場で体を拭いているときサウナから出てきたおっちゃんが今度は最初の場所(4)に座り、驚くことなからまた身体を洗い始めたのである、つまり4回目

私は近眼なので入浴中はハッキリ見えていないのだが今は眼鏡をかけているのでしっかりと観察させて貰った、彼はタオルではなくスポンジに石鹸を付け頭から身体を泡だらけにしながら丁寧に洗っていく、腰のあたりでまたスポンジに石鹸を付け洗い続ける、最後は足の裏まで丁寧にこすっている、とうの昔に服を着てしまったので観察はここまでで野球を見るために帰宅

一番最初から最後まで見ていないので彼は何回身体を洗ったか知らないが、私が来るまでに2回、私の三十五分の入浴中に2回、それも時間をかけたバカ丁寧な洗い方で私のより十倍ぐらいは丁寧ではないだろうか、しかし色白のおっちゃんの肌は少しも傷んでいないのが非常に不思議である

帰りながら考えたのだがひょっとしたらあのペットボトルのスポーツドリンクがなくなるまで脱衣所とサウナと身体洗いを続けるのではないだろうか・・・

テレビ中継中に野球は終わらず仕事場で中波を聞きながらパソコン、延長12回2対2の引き分け試合、時計を見たらなんと11時になっているではないか、疲れましが負けずにエライ!

以前、自分のHPにこの大阪百銭湯物語を始めたのだが途中で断念、プロバイダーもずっと前に解約したのにまだ残っていたのには驚いた、一〜二十四話まではHPで大阪百銭湯物語で見ることが出来ます、二十五話からはこのブログで再開しています
昨日の夜遅くの番組で銭湯オタクの町田忍氏が全国の銭湯番付をやっていた、栄えある1位には私の大阪百銭湯物語の最初に載せた大阪は生野区の「源ガ橋温泉」でした
Commented by まきこ at 2008-04-25 15:27 x
私もテレビみていて、見てるかなあって思ってました。ブログのお風呂話 楽しく見させてウン読ませていただいてます。人間も面白いし建物も面白いし お風呂屋さんへ行く機会はないけれども、無くなっていくのは惜しいなあ。
Commented by PUSH-PULL at 2008-04-25 18:30 x
よう考えたら銭湯に一回も行ったことがない人も多数いるわけで、何かの都合で銭湯に仕方なく来た人は動きがぎこちなく挙動不審、子供などはそれが極端に現れる
by PUSH-PULL | 2008-04-25 08:44 | ご託&うんちく | Trackback | Comments(2)

珍しく我が家のマイマイが甘えに来た、正式名は「シャー・アズナブール・マイマイ」と申します


by PUSH-PULL