「野鳥撮影ノ心得」

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セキレイ
昭和十二年の写真実技大講座「小型カメラの写し方、使ひ方」の目次を眺めていたのだが、家庭だの旅行だの娯楽だのの写し方は載っていても野鳥の取り方などの項目はない、勿論その頃は倍率の高い望遠レンズなどと言うものは無く、写真そのものも非常に高価な文化であり、あくまで事件か人物がテーマであり鳥ごときにフィルムを使うなどあり得なかったに違いない

野鳥を撮影するには少し小ましな一眼レフと400㎜以上の望遠レンズが必要である、そして一番大事なモノは野鳥の習性を知っていることである

と言うことで私は一度もまともに鳥を撮影したことがない、東京に住む兄の影響で少しだけバードウォッチングのお付き合いしたことがあるが朝は早いし山には入らねばならぬ、その時に一番手頃な双眼鏡として購入したのがNikon8×30、8.3°でありました

安くてもっと倍率の高いのがいくらでもあるが、残念ながらウォッチングには失格である、理由はレンズ口径が小さいので暗いのと倍率が高すぎて鳥を追っかけられない、一番凄いのがフィールドスコープで倍率も高く驚くほどハッキリと遠くの鳥が観察でき感動モノなのだが、これも倍率が高すぎて手持ちでは画像がぶれて使い物にならない

鳥観察ノ心へトワ、最初ニ肉眼ニテ見当ヲ付ケ(ジット森ヲ見テイルト、イツノ間ニカ鳥ノ目ニナレマス)、ソレラシイ動キヲ感ジタラ、次ニ双眼鏡ニテ鳥ノ位置ヲ確認シ最後ニ倍率ノ高イ三脚ニ載セタ超望遠単眼鏡(フィールドスコープ)デ観察スルノガ鳥観察ノ基本デアル

b0057679_8495011.jpg写真の場合はさらに技術を要する、前置きが長くなったが今日の写真はバカデジで撮った「セグロセキレイ」である、冬になると毎年都会に現れ楽しませてくれる、容姿が美しいのとスイングするような飛び方に特徴があり面白い、少し山にはいると黄色の線が入ったキセキレイも見かけるが都会ではこのセグロセキレイだけである

朝早くの犬の散歩に表に出たら、ベタベタの雪の中をセキレイがひょこひょこと歩いているので少しでも近くに寄って撮影しようと思ったら飛び立ってしまった、バカデジは腰に下げたままのめくら押し、デジカメのモニターでは何も確認できませんでしたがパソコンで拡大してみるとセグロセキレイがちゃんとフレームの中に収まっていてめでたしめでたし

鳩やカモメは近寄ってもなかなか飛び立たないので普通のカメラでも撮影しやすいが雀あたりになるともう駄目で望遠レンズが必要になる、おまけに安いデジカメだとシャッターラグ(押してから写るまでの時間差)があるのでさらに難しい

最初の頃のデジカメはシャッターボタンを押してから写るまで気の遠くなるような時間があり、トイレで用を足してくるぐらいの時間があった、おまけに一枚撮すとそれを保存する時間がまた長くうどんの一杯ぐらいは食べられたぐらいだから鳥の「と」と言う以前に彼らはねぐらに帰ってしまっているのであります
右のセグロセキレイのまともな写真は無断転載です
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by PUSH-PULL | 2008-02-11 08:56 | 写真 | Comments(0)

良い面構えののらら、私が口を鳴らすと少しだけ近寄ってきた


by PUSH-PULL