眠眠の餃子

眠眠の餃子_b0057679_8143284.jpg
昔も今も
昨日急遽プロ野球話を書いてしまった、と言うことで今日は一昨日の続き

小雨振る中傘もなく三条大橋を渡り始めたら橋のたもとに眠眠の看板が見える、先ほどの個展のオープニングで殆ど何も口にしなかったのと雨足が強くなってきたのとで鴨川に面したお店に入った

学生時代から京都の眠眠にはお世話になっている、私の餃子の味の基準は眠眠であり餃子に最初に出会ったのも眠眠である、つまり眠眠より美味いか不味いかが基準なのだが眠眠の味のレベルが高いので極上は滅多に出会わない、京都時代はまだこの三条大橋西詰めの眠眠はなく四条小橋下がるの眠眠が一番だった、何時も頼むのは餃子とジンギスカンと白乾児(パイカル)、ポパイのような白い水兵帽をかぶった店員さんの「コーテルリャンガー」と元気に叫ぶ声を聞くのが楽しかった

眠眠の餃子はとてつもないご馳走だった、時々鶏の唐揚げだの酢豚だの頼むことはあるが基本はやはり餃子だった、眠眠は京都が発祥の地で社長は画家(古田安氏)、その関係で五条の方にある大邸宅の園遊会?を覗いたことがあるそれはそれは豪華でございました

四条小橋下がるのお店が第1号店で昭和20年代、そう言えばカウンターには箸の他に酢と醤油とラー油と辛子と積み重なった小皿、そして餃子のタレは「酢七に醤油三とラー油少々」が美味しい食べ方、最近の餃子屋さんは調合した餃子のタレが置いてあり自分で合わせられないのだ

四条小橋眠眠の直ぐ近くの喫茶店「フランソワ」は大好きなお店で、本を読んだり友達とゆっくり話をするには最適なお店、京都で一番古い喫茶店だとも聞いている

何年かぶりで食べる京都の眠眠の餃子の味は少し優しくなっているような気がしたがやはり美味しい、昔と同じで皮が薄く焼き上がった餃子は皮と皮がくっつき相変わらず具がでてきてしまって笑ってしまった、これも少しも変わっていない

以前テレビの食べ歩き番組で京都の入ったことのない餃子専門店がでてきたことがある、レポーターがどうしてここの餃子はひっつかずぱらっとしているのですか?の質問に企業秘密だのなかなか答えなかったのだが、何を思ったのか最後に「うちの餃子の焼く秘訣はですねえ、離して並べて焼いているからです」って答えを聞いた時はぶっ飛んでしまったのだ

先日のブログで書いたお店で出会った女性によると、四条小橋より私が入った三条大橋西詰めの眠眠の餃子の方が美味しいとおっしゃっていましたが、直ぐ近くで味が違うとも思えず多分料理人の上手い下手で焼き加減が微妙に違っていたのでは無かろうか

私が家で食べる市販の餃子の焼き方は多めに水を入れてゆっくりと蒸し焼きにすること、最後にフライパンの蓋をとり水分を飛ばしパリッと焦げるまで焼く、使いこなした鉄のフライパンを2個持っているがこの時ばっかりはテフロンに軍配が上がる

京都の眠眠で思い出されるのは仕事が一段落した時、スタッフ5〜6人で打ち上げをしたのだがいつもの遊び心が出てしまった、飲み物は別にしてメニューを誰にも見せず百数十ある料理に振られた番号で注文、同じような料理が来るといけないので連番禁止、出てくるのが楽しみだったのだが結構バランスよく色々な料理が出てきて大いに盛り上がりました

「月下美人」深夜に咲く花が何故か今朝咲いた、日中にこの花を見るのは始めてである、やはりいつ見ても美しい
眠眠の餃子_b0057679_8183425.jpg

by PUSH-PULL | 2007-11-03 08:27 | うまいもん | Trackback | Comments(0)

珍しく我が家のマイマイが甘えに来た、正式名は「シャー・アズナブール・マイマイ」と申します


by PUSH-PULL