旅するカメラ

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ニコン
今1台持っていくとしたらコンパクトデジカメと充電器と予備のバッテリーとメディアだろうか

読み始めた渡部さとる「旅するカメラ」の書き出しが「もし旅に1台のカメラを持っていくとしたら」であった、それも交換レンズ無しのボディー1台のレンズ1本、カメラ好きにはこれほどの難問はない

一寸した旅行でもどのカメラを持っていくか考えるが楽しみで、前日の夜の着替え選択よりもカメラで悩むことがある、上の設問を無視するとたちどころに広角に望遠、ネガにポジフィルム、オートフォーカスカメラにマニュアルカメラ、そこに今だとデジカメとカバンが一杯になるのが目に見えている

結果的に旅先で使うカメラは限られ持参したカメラをフルに使うことはまず無い、それでも高山植物撮影の場合などは必要なモノだけでかなりの重さになる、私の経験値ではカメラ用に仕切られたカメラ専用リュックの約2割に着替えと歯ブラシタオルがギチギチに詰め込まれ他は総てカメラ関係、山に登るケーブル料金所の計量で10キロを超え余分な料金を請求されることになる

今は一台のカメラで旅行することはまず無い、記憶の中の一台だけの旅行を思い出してみた
その一つが私が二十代の時に兄から借りて旅したニコンF2フォトミックである、この時代は自分自身のカメラはない(高額すぎた)が急に写真に興味を持ち始めた頃、写真のカメラはニコンFの後継機なのだが、露出計を内蔵したのは良いが頭でっかちのデザインになってしまっている

旅行は山口県の宇部で開催されていた野外彫刻展を見るためだった、広島からヒッチハイクで宇部市に到着し彫刻展を見学、しかし目の前の九州を意識した途端に大阪の自宅へハガキで直ぐに戻らないことを書きつづり、またぞろヒッチハイクで九州へ渡ってしまったのである

勿論所持金なんぞ無いに等しく寝るのは駅の待合いやバス停、しかし私の持つずた袋には何時も高級カメラが入っている、駅のベンチなどで目を覚ますと無意識にカバの中のカメラを確認する有様、色々な人にご馳走になりながら無事九州を一周、それでも大分に着いた時に辛うじて大阪までのフェリー代が残っていたので乗船

これで完全に無一文、たまたま2等船室で知り合った国体に出場するテニスの女子大生二人のおかげで、食事と到着の西宮から大阪までの電車賃を恵んで貰った時は本当に助かったのである

カメラ1台レンズ1本だと撮影するのに選択という悩みはない、今でこそほとんど使いもしないカメラを一杯集めて喜ぶと言う恥ずべき生活を送っているが、1台で充分かも知れない

ニコンはカメラとしては結構な重量で上の写真だと、ボディー880g+レンズ(F1.4)325g+レンズキャップ10g+フィルム30g=約1245gにもなる、勿論三脚を持たない旅なのでセルフポートレートはカメラを木にぶら下げたり、石の上に置いたりしてモノクロ写真を一杯撮っている、確かコダックのモノクロフィルムのプラスX(ISO125)をカバンに何本か詰めて旅立ったと思う

昔のアルバムを引っ張り出して写真を眺めたらどの写真も非常に綺麗に撮れている、船上で撮影したテニスの彼女たちは二人とも美人、ニコンを再認識した次第、写真は宮崎の海岸でカッコをつける私
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by PUSH-PULL | 2007-08-29 08:39 | 写真 | Comments(0)

遊歩道の,真っ黒のらら


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