花の写真

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私ってプロ?
云十年も前の京都時代の写真が必要とかであわててかなりの枚数の写真を整理しながら探していたら花の写真が一杯でてきた、肝心の写真は殆ど見つからずガックリしたがその中の写真が雑誌の連載記事に使われると思うと少々心配になってきた、そして書店の平台にってか

カメラが好きでマニュアルのレンジファインダーカメラからオートフォーカスまで、最近はずっとデジカメ御用達の私ですが被写体の好きなものに花があります、特に山野草が好きで三脚の上にマクロレンズを付けたカメラでマニュアル撮影をする、被写体深度を浅くしてバックを柔らかく花を浮かび上がらせる

光は前からの木洩れ日と朝露があれば言うこと無し、もう一つはこのチューリップのように逆光で花ビラの暖かさを表現する、アップで取る場合は焦点深度を思いっきり深くして肉眼では見られない世界を切り取る

などと書くと花の取り方のマニュアル本になり何十年も変わっていないカメラ雑誌の巻頭グラビアやコンクールの花の写真が出来上がる、花はそれだけで美しいのだ

十数年前ステレオ写真にはまってから写真の取り方が変わった、つまり上記のような取り方をしても面白くないのである、添景も奥行きも考えることは不必要で一番大事なのは真正面から構え手前からずっと奥の方まできっちりと撮影することにある、この図鑑的・記念写真スタイルが一番ステレオ写真の面白さを引き出すのである

最初はぼかしを入れたりわざと斜めに構え奥行きを構図として考え写していたが大失敗、真正面で全部にピントが合った写真がいつまで経っても飽きないのであるのが不思議

ところが今度は普段の写真でもこのスタイルで撮ってみるとこれがなかなか面白いのである、ぼかしだの奥行きだのが逆に素人臭くつまらぬ写真に見えてきた、つまり今の写真のマニュアル本が旧態然とした知識の羅列の固まりなのかもしれない、確かに写真撮影入門としては必要かも知れないがそこからは面白い写真は1枚も生まれない

植物園や観光地に行くと必ずアマチュアの写真グループを見かける、特に最近は女性のカメラマンが多くビックリするほど高級なオートフォーカス一眼レフカメラを首から提げていて驚かされる、先生らしき人の話を横で聞いていると失礼な話だが笑ってしまうことがある、つまり手前の枝を手で折り曲げてまでして前景に枝のぼかしを入れたり、花の場合は枝が揺れないためのサポート用具だのレフ版だの極めつけは霧吹き持参なのである

逆に図鑑的写真の方がカメラの解像度の問題と絞り込みによるブレを殺すのが非常に難しい、カメラ雑誌向きなら直ぐにでも撮れそうな気がするのだがプロの撮る花の写真はやはり違う、自然光で花の性質を熟知し一番美しい時にシャッターが押され一枚の美術作品としてプリントされていて美しい!
by PUSH-PULL | 2007-02-24 09:39 | 写真 | Trackback | Comments(0)

珍しく我が家のマイマイが甘えに来た、正式名は「シャー・アズナブール・マイマイ」と申します


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