シュールな出会い

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ただ何となく
遠くに男がピンクの三輪車らしきモノを歩道の植え込みにある箱の上に載せているのが見えた、帰りに近寄ってみると水滴がキラキラと輝く可愛い三輪車だった、洗車(笑)でもしたのだろうか、下のスティールボックスは信号用にしてはちゃっちいのだが配管らしきパイプが下からでているが用途は不明

バイクの方もカギが掛けられシートとタンクを見る限り何時も乗っているかの如く手入れされている、しかし不思議なことにナンバーがない、おまけにここは公道の歩道、違反乗り物の親子のように見えたのが無性に面白かった

昨夜の銭湯はおかしなことだらけである、脱衣場にはいるとゴミ箱が倒れていて見慣れぬ洗面器が2個床にある、おまけに真っ黒な靴下が脱ぎ捨てられたまま、何時も入れている鏡の前の「53」脱衣箱は使用中で次に使う箱「34」は鍵が刺さっているのに何故か開かない、番号を確かめると隣の鍵「30」が差し込まれていたので「30」を元に戻して私の衣類を入れた、ふと銭湯独特の網代貼りに近い床を見ると先ほどの「34」が落ちている拾って差し込んで開けてみると「34」には服がぎっちりとつまっている、洗い場には4人の客がいるのだがそのうちの一人が落としていったのだろうか?また鍵をぬき誰にでも目に付く長椅子の上に置いた

風呂の4人のうち2人は顔なじみであり得ない、何時も通りのラドン・水風呂・電機風呂・ジェットバス・洗い場・浴槽をぐるぐると廻りさっぱりとした体と心?で出てきた、私より先に出た人も「34」を開ける気配はない、仕方がないので番台のおばあちゃんにその旨を告げると思わぬ答えが返ってきた

実は何時もオープンすると同時に入りに来るおっちゃんがいるそうで、勿論私はその後組なので背格好を言われても思い出せなかったが、そのおっちゃんが今日は鍵がないと出たり入ったり何度もしながら、最後にはとうとう裸のままタオルを1枚巻いて家に帰ったそうである

酔っぱらっていたかアルツハイマーの走りか知らないが、ゴミ箱が倒れていたのも自分の脱衣箱に違う番号の鍵を差し込んで開かないとウロウロしたのも納得がいく、しかし誰でも気が付きそうな床の鍵に気が付かなかったとは・・・ここのアルミの鍵は最近ゴムを変えたばかりで鮮やかなピンク色をしているのだが気が付かない時はそんなものだろうか

それにしても裸で表を歩くにはいくら大阪でもかなり寒いはず、そういえばこの銭湯には遅くに来て必ず浴槽の横で熟睡するおっちゃんもいる、本人によると絶対寝ていないそうで一度は起きないためパトカーまで呼んだとか、何時もこの銭湯の並びにある酒屋の立ち飲みカウンターでしこたま呑んでくるらしい、その事件の後この銭湯は風呂上がりのガラスケースの中のよく冷えたビールを撤去してしまったが、睡眠おじさんは今でも小雨が振る時でも路上で工事現場の壁にもたれてうたた寝をしていることもある、凄いのは絶対に横にならないところで先日も久しぶりに出会ったら入り口の下足箱のところの踏み込みに腰を掛けうたた寝をしていた(笑)

しかし何時も風呂上がりのビールを楽しみにしていた少し足の悪い老人は仕方なく今ではコーヒー牛乳を飲んでいる
by PUSH-PULL | 2007-02-16 08:44 | ご託&うんちく | Trackback | Comments(0)

珍しく我が家のマイマイが甘えに来た、正式名は「シャー・アズナブール・マイマイ」と申します


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