「錺」

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よみかき
何十年も前だが京都に住んでいた頃「陸王」と言うバイクが2台町を走っていた、その1台が九条山で私と一緒に住んでいた友人のモノ、ももう1台が竹の大きなわっかを横に取り付けた煙突掃除屋さんである、もう煙突掃除などと言う職業は消滅してしまったが、この看板を見たときその煙突掃除屋バイクが河原町を悠々と走る姿を思い出したのだ

「錺」_b0057679_9104241.jpgバイクがバックすることを知ったのもこの陸王である、側車に載せてもらって走ると何とも言えないゆっくりとした揺れと贅沢感があり、ちょうど川面走るボートに近い感覚が味わえたような気がする

検定まで受ける根性が判らんのだが、毎日読めない漢字に出会うがそれが「錺」である、読めないので家に帰るなり早速久しぶりの漢和辞典で調べることになった、読めさえすればすぐにでも調べられるのだが、読めないときはやはり漢和辞典しかない、ちょうど野草の名前を調べるのに似ている

読み方は「かざり」で国字なので音読みはない、「芳」は「はなやか」と言う意味があり読んで字のごとく金属の飾り物のことである、金属の櫛や飾り物作る人のことをこの字を使って「錺職人」と書くらしい、でもう一つの「飾」は金属を含む装飾全般を差すことになる

そうなると煙突や雨樋加工にこの字を当てはめるのはいささかオーバーな気がしてきただが、屋根上の看板もよく見ると金属製でかなりあか抜けた装飾がなされている、勿論これらのデザイン性は雨樋や煙突に必要なモノではない、下の橋本の文字を見ても判るようにきっと注文で色々と凝った装飾物を作っていたに違いない

脳の活性化などという言葉が大流行で脳年齢が取りざたされている、しかし任天堂のゲーム機DSの判定は私の様なちまちましたことが好きな器用な人間にはもってこいで、実質の脳の知能のレベルとは違う、おかげで私は実年齢より20歳も若かったがそれが脳とはどんな関係なのかは定かではない、いずれにしてもチョビットだけ嬉しかったのは事実だ

ボケ防止、脳の活性化には音読と計算が役に立つらしい、勿論書取も大事なのだが先日辺見氏の講演会でメモ(12P)したときに愕然としたのが、形がおぼろげに判っていて読めるのだが簡単な漢字が余りにも書けないこと、勿論話の断片の記憶の走り書きなのでキーワードの記号だけで良いのだが、家に帰ってメモを見ながら書き直そうとしたときもほとんど出てこないのだが、これははっきり言ってかなりやばい(笑)

ワープロを初めて買ったのが12年半前、そしてパソコンを購入したのがその1年後、元々ガキの頃から読み書きは算数に比べると格段に落ちていたお人なので今更あがいても仕方がないっちゅうたら仕方がないのだ、しかし簡単な文字がこれほど出てこないのはショック!
今日の「錺」は読める人の方が少ないと思うので心配はしていないだが・・・どうだろう?
Commented by okko at 2007-01-29 19:51 x
「錺職人」は時代小説町人物のファン以外はふつう読めないでしょうね。
学校では習わないし、見かける機会もない漢字です。
小学生から書き取りの苦手だった私としては、ワープロ・パソコンのおかげで最近「漢字を読めるけど書けない」仲間が増えて嬉しいです♪
Commented by PUSH-PULL at 2007-01-30 08:28
むむむ、読める人が居てたとは、こしゃくな残念至極!
by PUSH-PULL | 2007-01-29 09:18 | ご託&うんちく | Trackback | Comments(2)

珍しく我が家のマイマイが甘えに来た、正式名は「シャー・アズナブール・マイマイ」と申します


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