自宅にゴミ袋は必ず常備されていると思うが、普通は45リッター用で小さいのが20リッターサイズである、その上に70リッターサイズがあるのだが布団とか植木を剪定した後とか大きなモノを出すときにたまに重宝するので我が家にはいつもある、おまけに業務用なので素材も分厚く破れにくい
雨だったので徒歩で銀行へ出かけたのだが信号の向こうにとんでもない量の荷物を積んだ自転車が2台信号待ちをしている、やがて青になりすれ違いざまに彼らの荷台を見て驚いた、透明の70リッター用の袋に詰められた凄い量の空き缶が目一杯積み上げられていた、確実に20キロ近くありそうである
野宿者の大半は資源ゴミの日は朝早く自転車または徒歩で出かけアルミ缶を集めて回りそれを買い取って貰い生活している、ベテランになると袋に詰められたアルミ缶を見て正確な重量を言い当てるそうである
調べたらアルミ缶の買い取り価格は1キロ85円〜105円あたり、地方によって値段も異なるが一人が集められる平均が10キロ前後なので収入も1000円弱で生活することになる、大阪は日本でも有数の野宿者の多い街で(たぶんそれだけ住みやすいのだろう)必然的に住む場所も大きな公園とか河川とかに限られるので廃品回収も移動範囲に限界があるので人数が多い分収集率は下がる
強者の中には大阪から廃品回収日に大阪から奈良まで自転車で出かける連中が存在する、大阪ー奈良を行き来した人はご存じだろうがどのコースを選んでもかなりの坂がある、たぶんみなさんは自動車また電車でしか知らないと思うが、一度でも自転車で往復すると判るがつまり往路が大変で急な坂が延々と続くのである、もちろん一気に上れるわけではなく休み休み登坂することになる、その分帰りは恐ろしいほどスピードが出るのだがあいにく道はつづれ折りで、ブレーキのかけっぱなしになる
彼らは大阪市内から奈良まで出かけ目一杯の空き缶を積んで戻ってくるが、ベテランクラスで20〜30キロが限界で稼ぎも2000円台、しかしこれだけあれば3食は確保されたまにはドヤで宿泊(800円〜)することができるのである
自転車の二人乗りは乗せられた人間が自動的にバランスを取るので60キロでもあまり難しくはないが固定された高さのあるモノは20キロを超すと自転車の運転に細心の注意と技術が要求されるのをご存じだろうか
中学から高校時代には大人用の自転車(もちろん実用車)に乗れるのがうれしくて休日にはよく遠出をした、もちろんその中には奈良も含まれる、映画館のフィルム運びの自転車スタイルが格好良く見え自分の自転車のサドルパイプを長くして目一杯に上げて走ろうとすると締め付けが弱いのかサドルが前にお辞儀してしまう、考えたのはサドル下の後ろ側のプリングコイル部分をひもで荷台のスチールにくくりつけることを発見した、サドルを高くすると走りやすくなるのはまた改めて講釈をたれてみます
もちろん小さい頃は子供用の自転車なんぞは私たちの環境には存在せず俗に言う「丁稚乗り」で最初始まる、つまり大人用の自転車のダイヤモンドフレームのあいだから片足を突っ込み片側のペダルを踏むのだが、もちろん理論的にペダルを回転することはできずシーソーのような漕ぎ方になる、もう少し背が高くなると今度はまたがって運転は出来るのだがサドルには届かないのでトップチューブ(上の水平のフレーム)がサドル代わりになるのだがお尻を載せると痛くなるのでずっと宙浮きのまま乗ることになる
みなさん最近自転車に乗ってますか?バランス感覚維持と老化防止に最大限の武器になるのをご存じですか?