女性なら誰でも知っているクリスチャン・ディオール心斎橋店、昼間に見る風景とは一変し光の美しい箱になる、この辺りは一昨年あたりから世界中のブランドのアンテナショップが次々とたちがあり、訪れるたびにいつも「こんなところに何時の間に」と驚かされる、大丸百貨店が場所を探しブレンド店をオープンさせ町づくりをしているとも聞く、もしそうだとしたら今までになかった素晴らしく膨大な企画である
かってNYやパリやミラノで見た驚きとはまるっきり違っている、それは今まで記憶の中のお店はクラシカルで街の中にとけ込むように素敵なお店があり、ウィンドウのレイアウトもデザイン好きの私には堪らないモノがあった、それがどうだ!
勿論商品群が私の生活とは無縁なモノばかりでおよそ関係ない、今はそばに行くことさえ躊躇ってしまう、若いデザイナーの感性かも知れないが一切の古典?伝統を意識的に拒否する(ある意味正しいのだが)かのような空間が作られていく、コンクリート打ちっ放しのコモサが流行りだした頃のような危惧をもう感じてしまったのだが、私の感覚が狂いだしたのだろうか?それともデザインそのものが形にとらわれる余り間違った方向へ進もうとしているのか?お店がいつまで存続するかで直ぐにでも判る
もう一枚のガラス張りの入口はディーオールと何の関係もないのだが、まるでSFのセットで中まで入っていこうと思ったが何屋かも判らないので遠慮した、「白い飯とちゃぶ台と畳と猫と犬の生活」と何とかけ離れていることか
今大阪で起きつつあるこの進化はまるでコイズミの二極分化が私の廻りにも浸食してきているようで、素直にかっこいいと喜べない私が存在する
一部の貴族と平民と奴隷で構成された、新中世世界の舞踏会場かも。
「白い飯とちゃぶ台と畳と猫と犬の生活」私には犬が欠けています。残念。
アンプルの内装はデザイン的にも成功例の一つとして機能もレイアウトも優れた物件の一つですよ(笑)