看板考

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何屋さん?
余りにも端正なフレームに思わずレンズが向いた、通常ならもっとフレームが痛んでいるか、営業を辞めたなら全部撤去してしまうのだが綺麗に残っていた

フレームの構造から通常のトタン看板ではなくテント看板のフレームである、となると新しくさび止めをしてもう一度新しいテントを取り付けるのだろうか・・・

家の玄関の作りを見ても何屋さんか想像がつかない、店内勝負の問屋さん?ここは奈良三条町である、しばらく奈良へ行かなかったのだがこの一年で目を見張るモノがある、ちょっとした裏通りにもおしゃれなお店がドンドン出来はじめ、下町をそのまま活かしたお店づくり(町屋再生)が盛んである、途中で立ち寄った写真がメインのギャラリー「OUT of PLACE」は細い路地を入ったところにあり、ビックリするほど素敵なスペースが作られていた

ことギャラリーの話になると一言文句を何時も言いたくなるのだが、まず関西にほとんどまともなスペースを持った画廊がない、例えば1×1×1メーター以上の重量物の作品を創った場合はまずどの画廊にも搬入できない、つまり今の画廊は基本的に額縁に入ったタブローを壁に掛け来た客に買って戴く、あるいは1週間10〜25万ぐらいのレンタル料を取っ手成りたっているのが日本の美術の現状なのである

先ほどの搬入できないと言ったのは、こと現代美術に限って言えば(すみませんパン絵や骨董あるいは大家作家を扱う画廊に関しては無関心なので)ビルの細い階段を下りた地下や2階にあったり、先ほどの路地奥だったり、あるいは商業ビルの中に有り昼間に搬入できなかったりと散々なので、立体を作る作家の場合は画廊によって完全に作品が束縛されるのである

勿論写真や陶芸、あるいは平面を制作される方には私のような考えは思いもしないだろうし不要なのである、早い話が搬入できない作品を創ってしまったら屋外に展示するか(これも素材によっては問題)美術館しかなくなるのだが、美術館は建造物の大きさに反比例してなかなか入口が狭くなかなか展示させて貰えないのである(笑)

さて写真の中のフレームにどんな看板を掲げようか?
by PUSH-PULL | 2006-02-01 09:16 | 写真 | Trackback | Comments(0)

珍しく我が家のマイマイが甘えに来た、正式名は「シャー・アズナブール・マイマイ」と申します


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