トリミング

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切り取られた風景
秋口の雨上がり山間の斜面に入ると目にはコケ(きのこ)用のフィルターがかかる、春には山菜用の特別フィルターが必要になり、清流に入ると岩と落ち込みのバランスが気になり、ハンマーと鏨(たがね)を持つと目は露出した堆積岩のノジュールに反応する

私は小学校時代からの近眼で矯正視力も1.0あるかないかなのである、単にモノを探すだけなら目のいい人に負けるに決まっているのだがどっこいそうはいかない、形と色の判断力はまた別の能力が必要になってくるのである、つまり同じ道を歩いていても山育ちのお婆ちゃんには絶対に勝てない

もし都会人同士だったら勝てる自信はある、つまりカメラを提げて町を歩いていても他人様とどうも違った役に立たないモノが目に入っているようで、映画観賞後に画面の細かいディテールを語っても相方が全然記憶していないこともある、道に落ちている石と目が合い時々持ち帰るのだが、家の机の上で改めて眺めてみると大半の石は何も語ってくれない、つまり見た瞬間に何かが私の中に絵と言葉を残しているのかもしれない

もし絶対風景なるモノが存在するなら問題ないのだが、そんなモノはあるわけもなく、あるとしたら「風光明美」「世界遺産」「名所旧跡」「ポップスター」に近いのであろうが、なかなかお金と足と時間が許さない

どうでもいいような風景でも何かがチクチクと脳内を駆けめぐり出す、不安になって頭の中で整理していく間にやっと今自分が見ている画像が理解できることが多々あるのだ

トリミングとはある意味写真撮影の最後の手段である、勿論撮影した瞬間に被写体をファインダーで覗き自分自身の訳の解らない美のセンス?で確定しているわけだが、商業写真を別にするとスナップの場合は邪魔なモノが色々と写り込んでいる

デジカメとパソコンのお陰で自宅でごく簡単に切り抜き(トリミング)が出来るのだ、この加工のお陰で普通の写真が少しだけアートっぽい不思議な写真になったりもする、すなわち結果だけを見せて説明を部分を省くというわけで、ある部分だけを見せて「さてこれは何でしょう?」と言っているのと同じやり方なのである
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by PUSH-PULL | 2005-12-10 09:50 | 写真 | Comments(0)

近寄ると直ぐに逃げるのらら、コンデジの望遠で、のららに見えませんね


by PUSH-PULL