矢印

矢印_b0057679_924618.jpg前へ進め
高架下の誰もいない矢印、道路に描かれたバカでかい進行指示の矢印、突然電信柱に取り付けられた矢印付きの○○家の張り紙、一方通行・信号灯のサイン、私達の回りには至る所に矢印がある

矢印とは矢に持ち主の印を入れる意味と方向を指し示す矢形印とがある、弓矢の矢は頭はまっすぐで返りはない、どちらかというと矢の後ろに付けられた直進性を出すための羽がそれに近い、となると矢印と矢形とは別物になり矢印と矢の関係が?←⇧⇨☟♂△▼<|||⇒曖昧になる

平面デザインのお勉強の最初で安定と不安定という基本形がある、三角形を逆さにしてみるとその意味が直ぐわかる、次にベクトル或いはムーブメントを習うのだが、四角い画面のセンター以外に●を置くと直ぐに動き始める、以前カンディンスキーの名画をPCで模倣してブログに載せたが彼の「点、線、面」はすべからくバランスと動きに集約される

我々は誰に教わることなく物心が付くと矢印の方向を見てしまう、制約された条件の中では人はバラバラのモノを見たとき無意識に安定させようとする、その時に動きが生まれるのだが、矢印はそのもの単体で違う次元の感覚が働く、確かに横棒にレスザン(記号用語で<のこと)を付けるとそちらにベクトルは働くが

視点を変えてみると普段誰もが指さす方向や目線を追いかけ、影もしくは跡形で実物を探す、手品なんぞはまさに人間の視覚習性を逆利用してたぶらかす、身近では漫画の絵の中で遺憾なく発揮されている、吹き出しや体の回りに書かれた線で震え、足の後ろにちょっと曲線と直線を書き込むだけで走り出すのだ

矢印_b0057679_9241845.jpgお店をデザインするときにも矢印ほど明確ではないが、色や配置や形で入り易さが変わる、勿論机上の理論だけで絵やデザインが出来るわけではない、お芸術は普通の人より少しだけバランス感覚に敏感なだけである

この信号を最初に見たとき「?」である、赤信号にもかかわらず青矢印は3方向ともOKなので赤の意味がわからなくなり思わずずっと見てしまった
最近の時差信号は確かに理論的で交通調査をしてから設置されているがやっぱり慣れるまで時間がかかる、その証として私の家の近く出来た片方車線だけを止め右折させる信号は、出来ると直ぐに人身事故が2度も起きてしまっている
by PUSH-PULL | 2005-10-01 09:39 | アート・デザイン | Trackback | Comments(0)

珍しく我が家のマイマイが甘えに来た、正式名は「シャー・アズナブール・マイマイ」と申します


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