チェシャ・キャット

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不思議の国のアリス
「ここからどの道を行けばよいのか、教えていただけません?」
「そりゃ、まったくあんたのゆきたい方向次第だよ」
「わたし、とくべつにどこへと言うことも・・・」
「それじゃあ、あんたがどの道をゆこうと、かまわんじゃないか」

チェシャ・キャット_b0057679_9172444.jpgにやにや笑いながら消えていくチェシャ・ネコが何故か印象に残っていて大好きなのだが、登場するのはルイス・キャロルの本の中である

スイスの言語学者のフェルディナン・ド・ソシュールの一般言語学講義「実践編」の中にこの不思議の国のアリスが分析されている、私が読んだのは勿論彼の本ではなくソシュールの事を判りやすく書いてくれた解説本である

最初に翻訳本の「不思議の国のアリス」を読んだときなんて意味不明なことを語るのだろうと思っていたが、ソシュールの解説本であっさり解決!子供の時は誰でも持っている言葉の不思議さから生まれた言葉遊びだったのだ、意味を分かって読むとアリスが凄く面白くなって、ソシュールの「シーニェ(記号)」「シニフィア(音響イメージ)」「シニフィエ(概念)」も何となく理解出来てくる

言葉足らずで恐縮ですが、言語学の方はモノより言葉の方が先にあるというお話しです「言葉で認知しない限りモノは存在しない」

チェシャ・キャット_b0057679_9173475.jpg言語学なんぞというモノは生まれてこの方私にとって凡そ縁のないジャンルだった、しかし平易な解説本を読んでみるとこれが結構面白いのである、考えの切り口が至る所にあり百年以上も前に書かれた理論を今頃読んでどうするねんと思ったのだが、単に私が知らなかっただけの話

公園のチェシャ・ネコさんと、海洋堂の食玩(いつの間にか2セットも集めてしまった)と挿絵と並べて見た、奈良で猫展に参加したときも思ったのだが猫って作品のテーマになりやすいのだろう、可愛いのにバカで犬のように聞き分けが良くないと言う矛盾しているが面白いのかも知れない

木登りネコは縄張り争いで逃げた結果で私が近づくと追いかけて木の根本にいたネコは逃げてしまった
by PUSH-PULL | 2005-06-05 09:27 | カルチャー | Trackback | Comments(0)

珍しく我が家のマイマイが甘えに来た、正式名は「シャー・アズナブール・マイマイ」と申します


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