b0057679_8325060.jpg古梅園
近鉄奈良駅の南JRの東側椿井町にある、たまたま近くの「月吠」にはよく行っていたので知ってはいたが何時も夕暮れ、展覧会の関係で始めて昼間に通った、暖簾に向こうに真っ直ぐ家の中とは思えない通路が続く

直ぐ横の細い路地には百メーター近くの塀が続き建物の大きさを物語る、路地を歩いているだけで墨の香りがする、時々墨を使うことがあるのでなんだか嗅ぎ慣れた臭いなのだ、そう此処は墨で有名な「古梅圓」、菜種油・大豆油・椿油・胡麻(ごま)油・桐油などの植物油を燃やしてとる、植物油からの墨は黒味の奥に赤味があり非常になめらかで今はほとんどこれだそうです、安い墨は重油や軽油・廃油など鉱物油を燃やしてとる、なめらかだが黒色が単調だとか、ここらあたりのレベルの話は難しい

一度TVドキュメンタリーで墨を作るところを見た、真っ黒になりながら室の天井にこびりついた煤をへらでこすり取り、その煤を膠で固め膠の臭いを消すために麝香などが練り込まれたりする、おかげで墨を磨るときに良い香りがしてリラックスする作用もあるとか
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と此処まで書いて気付いたのだが、古梅園の梅園は煤煙に通じているのではないだろうか、一人で納得した次第

のぞき込んだお店のショーケース(ケースと言っていかにも古そうな木製のガラスケース)の墨の値段を見て絶句!薄くて五㎝ほどの八角形の墨が三万八千円なり、この墨を使ったらみんな習字が上手になるなら安いものなんだがなあ

私がよく行く家の近くの書道具問屋の墨も、色・にじみなどで区別され値段と別に十種類以上ある、何せ仮名用とか漢字用とか絵画用とかあるのですから、墨は確かに値段で格段に差が出てきます、磨るときのなめらかさがぜんぜん違うのです、日本で売られている書道具は圧倒的に中国製が多くビックリするぐらい安いものから、美術工芸に近い高額のものまである

しかし私はこの古梅園の墨を一本も持ってい無いのが情けない
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Commented by よしだひでき at 2005-04-07 22:00 x
墨ですか、、、。10数年前に死んだ親父は書道家でして結構いろんな
墨にこだわっていましたね。古い中国の墨だの硯だのが家にごろごろ
していたんですが、今はどこにいったのか、、、?生前の親父がすごく
嫌いでして、死んでここ最近すごく親父が気になって尊敬する今日このごろです。墨の匂いで親父を思い出しました。
Commented by PUSH-PULL at 2005-04-08 09:28
書道家だとは知らなかった、私も人生で何人か書道家とすれ違ったがいつも会話が合いませんでした、知人お話しによると莫山氏あたりは別格らしい
by PUSH-PULL | 2005-04-07 08:41 | 写真 | Comments(2)

遊歩道の,真っ黒のらら


by PUSH-PULL