「24時間の情事」は見た映画だと思っていたら初めてでした、ベッドシーンが確か話題になったと思っていたらのっけから裸の上半身、まさぐり合う男女の体に段々と砂が降り注ぎそこに今度はラメの砂が体を包んでいく
砂だらけの体から突然ケロイドの人の体に変わり、広島の原爆の話へと続いてく強烈なオープニング、原題が「ヒロシマ、モナムール」と言うのも頷ける
時代が時代だったので濡れ場が話題になったと思うが、今時のテレビよりあっさりしておりました
両親を原爆でなくした男とフランスの田舎町でドイツ兵との恋でバッシングされた娘の、ヒロシマでの出会いから別れまでの24時間を描いた映画、フランス人が見たヒロシマの原爆がテーマでシナリオはマルグリッド・デュラス
アラン・ロブ=グリエと組んだ「去年マリエンバードで」や「夜と霧」辺りが有名だが殆ど覚えておりません
若かりし頃結構填ったヌーヴェル・ヴァーグ、最近は振り返ることもなくなったがこの時代では凄く革新的でなおかつ魅力的な映画です、ゴダールやトリュフォーなど大好きな監督が一杯
主演はエマニュエル・リヴァと岡田英次、岡田英次が日本人離れした彫りの深い顔で男前すぎるのだが、彼女の方はよく知りませんでした
何時もながらストーリーと余り関係ないシーンに気が引かれるのだが、始まって直ぐに草っぱらのカットで私が大好きだったショートピースの空箱、岡田英次が盛んにタバコを吸っていたのが「いこい」、調べたらこの映画が作られた頃はいこいが発売されて間無しだった
ラスト近くで彼女を追っかけて入ったクラブのシーン、何故かいこいがピースに変わっていたのだが理由不明
もう一つ気になったのが彼女が泊まっていたヒロシマのホテル、ドアノブが胸元の位置で子供なら手が届かないぐらいの高さで驚かされました
下にタイトルバックの写真を入れたが絵の持つ意味がいくら考えても分からない、映画の途中でもこのカットが使われていて余計に気になってしまいました
※写真はネットより拝借