今は三日月なのでこの写真は以前に写した私のデジカメライブラリー(そんな上品なモノではないし、ほとんど未整理)より選びました
仕事の帰り道、何も意味のない風景がやけに気になり「チッ!」
もしカメラが1眼レフなら「バチャ」フォーカルプレーンシャッターのバルナック型ライカなら「ツチャ」、レンズシャッターのレチナなら「クチュ」私のカメラ仲間の達人になるとシャッターをカラ押しするだけでカメラのシャッター具合を診断する、勿論大体のシャッター速度の狂いも見分けるので驚かされることがある
何でもない空の何でもない広がりが変に哀愁を感じたり、郷愁を感じることがある
友人のM谷より辺見庸氏のメールが転送されてきた、最初に「もの食う人々」に出会ったときの印象は今でも忘れていない、同世代にこんなに強く生きている男がいたことに感動!
それ以後彼の発信する文章にはいつも注意して読んできたが、世の政に惑わされること無くいつも真っ直ぐ発言している
昨年講演中に脳出血で倒れて以後の闘病生活、何とか社会復帰出来るようになったとかで嬉しい限りです、今度は小説を書かれるとかで今から読むのが楽しみである
体にはまだ後遺症が残っていてリハビリ中、キーボード操作も以前の十分の一の早さでメールが書かれている
無断だがメールの一部を転載します
「前略・・・一方、この数年来私がしたため、かつ申し述べてきたことがらを再びなぞる気はございません。しかし、同時に、かつて私がしたため、主張してきたことがらにつきましては、いうまでもなく、一言半句たりとも修正や撤回の要を感じていないことも付言いたします。よしんば、私の認識が間違いだと世人の全員に指弾されても・・・。
死の谷の深さと暗さは、あらかじめ定まってあるのではなく、そこに墜ちることになっている者の想像力の深さと暗さによって決められる。そして、言葉と言葉の間には、視えない無数の屍が埋まっている・・・と、昨年来考えつづけてまいりました。・・・後略」
ただただ、すごい
こんなだらけた世の中で、常にまともなことを過激に発言してくれる数少ない一人である
一眼レフの中にはシャッターを切ると「バカシャッ(バカジャッ)」と言うものあり私のことか、下らんもの写すなってことか
M3だと「ツチェ」コンタックスは「パチャ」キエフは「ズチャ」