部屋と花

部屋と花_b0057679_9275766.jpg芥子の花
部屋に花があると何故かホッとする、普段見慣れた薄汚れた壁が急に生き生きと花のホリゾント&バック紙になって花を盛り上げる、これがむき出しの土壁や床の間になるとそれぞれが主張しバランスが難しくなる

久し振りに花を買った、椿は庭でふくらんできた蕾を切ったもの、私の大好きな芥子はスーパーの安売りでつぼみの付いた物を買ってきたが結構豪華になりました

花の話は(これはギャグでも何でもない)いっぱいある、以前京都に住んでいた頃は訳あって十数年呉服の染色をしていた、主に手書き友禅と臈纈(ろうけつ)染めだが描くのはほとんどの題材が花である、手書きの場合は下染めをした後に青ばなで下書きしそれから直接染めていく、絹に直接書くにはかなりの技量を必要とする、特に色に関しては蒸し上がるまで発色しないので染料の知識を必要とする、混色する場合は微妙で難しい、いつも私の廻りには美術大学の日本画の人達が沢山出入りしていて手伝ってくれていた

必然的に花の知識は増え、日本古来の着物の絵柄も勉強することになる

花びらの少ない花が好きである、例えばこの芥子やトルコ桔梗、木ではハナミズキなどだが勿論豪華なバラ・シャクヤクも大好きだ、しかし胡蝶蘭などの洋蘭となるとちょっと悩んでしまう、個性が強すぎてなかなかなじめないのだ、蘭なら断然和欄の方が良く無造作に入れられた花がなお美しい

以前は切り花が非常に高く、パレードのフロートデザインをした頃に生花で見積もりをとったら一千万近くなり勿論デザイン変更!日本では到底ローズパレードのように花一杯にすることは不可能である

それがここ二、三年花の流通が変わったのかすごく安くなってきた、この写真の芥子も六本で二百円を切っている、以前だったら一本の値段である
by PUSH-PULL | 2005-03-12 09:33 | 写真 | Trackback | Comments(0)

珍しく我が家のマイマイが甘えに来た、正式名は「シャー・アズナブール・マイマイ」と申します


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