「森山大道展」を観る

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アレ・ブレ・ボケの原点
美術館を出たときリコーのGRを持って旅をしたくなった、しかしよく考えればGRを私は持っていないので旅行は中止

森山大道写真展「ON THE RORD」を中之島国立国際美術館へチャリンコで見に行ってきました、平日の写真展なのでガラガラかと思っていたら結構入っております

「犬の記憶」の写真&エッセイを持っていたのと、色々な写真集を見ていたので旧知の写真が多かったのだが美術館で観ると印象はまるで違う、彼の写真は美しくも無く景観の良い場所や美人や花は出てこない、一枚だけ鑑賞するとどうってことなさそうに思うのだが、大伸ばしでずらりと並べられるとど迫力で感動いたしました

誰もが大人になる頃、エロに目覚め猥雑で危険な香りのする都会の裏側に非常に憧れた記憶がある、彼の映し出す被写体を時間こそずれるがほぼ同じ場所を追体験しているので、私にとって非常にリアリティーがある

彼は70を過ぎた今も若い頃の感性を持ち続けているのには驚かされるのだが、それは郷愁なのだろうか?それとも今も新鮮なのだろうか?、会場で流されていたNHKのドキュメンタリー映像で、最近の大阪を撮影するシーンがあるのだが私の知る同じ風景なのに彼のファインダーは違うものを捉えていた、写真と言う意味ではプロとド素人の違いはあれど、失礼かも知れないが写す対象に近しい臭いを感じてしまった

美術館の入り口に展示された彼のカメラは、NikonだのLaicaだの望遠だのマクロ好きのカメラマニアをあざ笑うかのように、オリンパスペンでありトイカメラであり、現在のコンパクトカメラのRICOHGRで非常に印象的である

映像で大好きな彼の若い頃の相棒、中平卓馬氏が大病による記憶喪失の後の今も、毎日元気にCanonを下げて撮影する姿があり嬉しい限り

別室の「桑山忠明展」、昨年無くなった私の師でもあるヨシダ・ミノルさんの影響で、昔から彼の名前と作品を知っていたのだが、現在も衰えることなくモノクロームのインスタレーションに近い作品を創作している,繰り返される真っ白な作品は非常に美しかった

そう言えば彼がNYで作家活動を始めた頃、ミノルさんから聞いたのだが「クワヤマ・タダスキー」と呼ばれておりました

カメラ好きは勿論、写真好きの皆さん是非ご覧あれ、8月6日に無料(整理券が必要)の講演会があるそうなので、もう一度足を運ぼうかと考えております
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Commented by GuGuGammo at 2011-07-24 08:48 x
.。o○「写真は創造ではなく、記憶でもなく、ドキュメントであると、私は考える。撮影行為とは、抽象的なことではなく、常に具体的だ。単純なことを観念化して難しいものにしようとするのではなく、カメラという媒体を通して私が出会った現実がここにある。そして、他ならぬこの横浜で、それを外化するのは、今回が初めてである。」中平卓馬『原点復帰・横浜』
Commented by GuGuGammo at 2011-07-24 08:50 x
.。o○プロヴォーク(PROVOKE) 
当時購入した何冊か。。とっくの昔に処分したはずなんですが、古書相場では1冊十万円以上とか。。。。。\(^o^)/
やっぱりわたしはリッチにはなれない運命だ。。
~('O')~
Commented by もにか at 2011-07-24 12:10 x
せっかく伊丹に住んでるので、面白そうなイベントにはぼちぼちでかけるようにしようと思案中。この写真展も面白そうですね。今日明日は天神祭、船渡御を見物したいけどきっと大混雑だろうなあ…PPさん的穴場があったら教えてくださいませ。
Commented by PUSH-PULL at 2011-07-24 20:42 x
Gammoさん、なかなか面白い展覧会でしたよ
雑誌が無くても充分リッチに見えますが
Commented by PUSH-PULL at 2011-07-24 20:45 x
もにかさん 天神祭は人混みを見るだけでも面白い(笑)
特に宮入は最高潮に盛り上がります、大阪は中心部のすぐ横が穴場だらけでおま
by PUSH-PULL | 2011-07-24 08:29 | アート・デザイン | Trackback | Comments(5)

珍しく我が家のマイマイが甘えに来た、正式名は「シャー・アズナブール・マイマイ」と申します


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