で、昨日の続きです、何年も前になるのだがブログで取り上げた田辺由美子さんの個展に行ってきました、入った瞬間ちょっとしたカルチャーショックを受ける、作品の素材で驚かされたのである。場所は松屋町筋にある應典院のギャラリーで5月8日(日)まで開かれています
前の個展はもう4年も前になるのだが、アクリルの卵が非常に印象的で面白かった,今度のテーマは「骨」、前回もそうだったが発想がユニークでしかも仕事が非常にレベルが高く美しい
往々にして発想の面白い作品は仕上がりがイマイチの人が多いのだが、彼女の場合はどちらも完璧、昨日のブログに「素材は何でしょう?」のメッセージを書いたのですが、反応は
・砂糖
・陶
・魚??
上の作品は、煮干しの金属感を出したかったとかで、透明の樹脂の中に見事に密封、豪華な装飾品のような美しさで近寄ってみないとこれがジャコって判らないぐらい、樹脂に気泡も入らず綺麗に仕上がっている
ちょっとクラシカルな服飾の世界に誘う柄で、これもとても魚の骨とは思えませんでした、全部使った魚は食べたそうでマグロの骨だけが入手出来ず、ネットで購入したとか
マグロに鯛にめばるに・・・市販されている魚が一杯、29日(祝・金)に鯛のあら炊きを振る舞うそうで、食べ終わった骨はまた作品に使われるそうです
額まで作る作家さんは少なく、先日見た国際美術館のコレクションの名画などは、これでもかというほどデコレーションされた額に入っていたのだが、マネやセザンヌが額を作ったという話は聞いたことがありません、それにしても楽しい展覧会です
魚の骨でしたか。
想像もつきませんでした。
でも彼女は、その後の処理が抜群で美しい