先日、よそ様のブログでモノクロ写真と花の話が少し話題になった、私とすればモノクロで花の写真を撮ると言うことは別の意味を持つような気がしてならないのだが・・・彼から映画「椿三十郎」では花が一杯と返ってきた
「椿三十郎(`62年)」のラストシーンで落ちた椿の花が小さな川を流れてくる印象的な場面がある、黒沢・三船・仲代という豪華の組み合わせの白黒娯楽大作で、私の記憶では何故かそこだけがパートカラーで赤い椿が流れてきた記憶があるのだが大間違いで全部白黒
そう言う案もあったらしいが技術的に不可能で、白黒で椿をより赤く見せるために花を黒く塗ったらしい、黒沢のこだわりらしいのだが、次の年の「天国と地獄」のラストで身代金の鞄を燃やすと赤い煙が出るという仕掛けがあるのだが、白黒映画なのにスクリーンにはマスキング合成でピンクの煙が立ち上ったのである
昨日井上ひさし氏の弔事のことを書いたが、非常に印象的な作家だった、昔好きだったNHKの人形劇「ひょうここりひょうたん島」の台本を彼が書いていたのを後から知ったのだが、とりあえず面白かった、勿論テレビにアニメーションなどと言うモノはなく、子供向きのモノでも実写か人形劇、お笑いなどもほとんどが生放送で今から考えると凄いのであります
ひょうたん島もそうだったが、この後の「ネコジャラ市の11人」も体制批判とかで放送が打ち切りになった、NHKは昔も今も少しも変わってなくまさに体制そのものなのであります
直木賞作家としては珍しく護憲の平和運動家で政治的発言をしていた、子供にも分かる話が多く初期の「ブンとフン」「モッキンポット師の後始末」「ドン松五郎の生活」など面白い、東北が日本から独立する「吉里吉里人」も発想が楽しく笑いながらも辛辣、歴史物でも日本地図を作成した伊能忠敬の「四千万歩の男」ある、分厚い上下二巻だがあっという間に読めました
軽妙で読みやすい文章ながらなかなか深く楽しませてくれた、笑いという中に色々なエッセンスがたっぷり、先日三夜連続の七時間以上ドラマを書いた三谷幸喜も同じようなラインの上にいるような気がするのだが、面白いだけでイマイチの感がある
机の上で寝そべる舞々の写真を撮って改めて眺めていると明らかにぽっちゃりで短足、ふとテレビで取りあげられていた今大人気の猫の「マンチカン」を思い出した、猫のダックスフンドと呼ばれるほど足が短い猫、足が短いので立ちあがる姿がもてはやされている、ほんの少し似ていなくもないのだがどうだろう
ネコはうちも同じ具合で、ドアが開いていると1匹入ってきて、また1匹、もう1匹。めいめいスキャナの上とかオルガンの上とか好きなところで昼寝をしてますけどいつもメスだけ膝の上。
私の大学の一番親しい友人は、大学を中退して東京へ、風の便りで「ひょっこりひょうたん島」の美術をやっているのを聞いたぐらいで、私のテレビは大人になってからでございます