生姜の能書き

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初もの話
昔々、私がまだ若かりし頃、兄が東京で居を構えていたこともあり新宿目当てに時々遊びに出かけていたのだが、お金がなかったこともありもっぱら居酒屋よりジャズ喫茶か風月堂あたりでたむろしておりました

お店でお酒を飲むようになったのはずっと後のこと、東京のお店の壁に貼られたお品書きで知らなかったのが「カンパチ」と「谷中生姜」、カンパチの方は築地の寿司屋の話なのだが友達と大阪弁丸出しの大きな声で「カンパチってなんやろ?」と話していたら目の前の板前さんに露骨に嫌な顔をされた

カンパチはブリの仲間ですがどちらが好きかと言われれば圧倒的にブリ、長いこと口にしておりませんが寒ブリなんてたまりません、カンパチはその頃はまだ関西の寿司屋でお目にかかることの無かったネタで、上方文化が東京ローカルに認知される前の話でございます。つまり大阪弁をしゃべることすら蔑まされる苦難の時代

「谷中生姜」の方は確か品川あたりの居酒屋、読み方も判らず「あれ」と注文したら出てきたのが私の大好きな葉生姜(別名芽生姜)だった、たにちゅう・たになか・やちゅう・やなか・・・

鮎などを注文すると付いてくる「はじかみ」も大好きである、「はじかみ」とは芽生姜の甘酢漬けのこと

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さてここから今日の写真ネタ、ここんとこ珍しく10年来の風邪気味、早朝のウォーキングの時やチャリで走っているといつの間にか情けないことに鼻水が・・・お恥ずかしい
私は周りの人が全員風邪を引いても大丈夫だったのだが、歳とともにかなり抵抗力も弱ってきたようだ、売薬を買うのも癪なので作ったのが生姜ドリンク、これがまた旨い!

たまたま安売りの生姜を見つけたから作った訳なのだが、後から考えてみれば生姜の値段より蜂蜜の方が高かったのであります、生姜+蜂蜜だけでも良かったのだが少々あっさりしすぎ、そこは私の私が出てきてなんだかんだと実験した結果そこにクエン酸と水飴を加えたらなかなかの飲み物に仕上がりました

お湯で割って飲むと爽やかでポッカポカなのです、生姜は漢方として呼ぶときは「ショウキョウ」と読みます、嘘かホンマか知らないが生姜に含まれる辛みの成分ジンゲロールは肝臓の働きを助け二日酔いに吐き気まで押さえるらしい、また体内の白血球が増え風邪のウイルスや細菌から体を守る・・・とか

このジンゲオールに熱を加えるとショウガオールになる、このショウガオールが血行を良くし暖まるというわけ、よって風邪の時はあまり熱くすると風邪に効くジンゲオールが全部ショウガオールに変化してしまうのでぬるめがよいそうだ

考えればこれを炭酸で割ると「ジンジャーエール」ということになりますな、また今はやりの生姜紅茶には利尿・殺菌・保温作用があるのでダイエットともてはやされておりますが、この手の効能はほどほどに信用するのが良さそうなのでありまして、美味しいのが一番
by PUSH-PULL | 2010-01-21 08:59 | うまいもん | Trackback | Comments(0)

珍しく我が家のマイマイが甘えに来た、正式名は「シャー・アズナブール・マイマイ」と申します


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