「カムイ外伝」を観る、でもタダ見

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劇画
私たち世代の大半は一度は白土三平の世界にどっぷりとのめりこむ、「忍者武芸帳」を筆頭に「カムイ伝」今回の「カムイ外伝」「サスケ」「ワタリ」などどれも刺激的でドラマティックである

少し年齢層の高い劇画でもあった、忍者武芸帳などはその頃では珍しいぐらいの長編で、その後発刊された漫画雑誌「ガロ」は彼のカムイ伝を発表するために作られたぐらいだ、そして全共闘時代の学生に圧倒的支持を得たのである

私が「カムイ外伝」を読んで40年以上も経つのが恐ろしいのだが(笑)、今何故実写版で作られたのかはやはり特撮の進歩と思ったのだが、実際に映画を見てそれはものの見事にある意味裏切られてしまったのだ

予算が無かったのかわざとなのか仕上がりが微妙なのである、悪く言えば昔の円谷を思い出させるのだが勿論同じではない、最近のとんでもない特撮とワイヤーアクションとCGを知ってしまっているだけに、良くできているのだがどうも違和感を感じてしまう、ひょっとしたら崔洋一監督がわざとやっているのではないかと思ったぐらいだ

活劇のチャンバラ映画としては上出来で面白い、しかし白土三平を知る私としてはあの漫画の荒々しさが感じられなかったのが寂しい、それでもR12指定になっているのはオーバーなぐらいに血しぶきや生首が登場するからで実写版で劇画を撮るなら仕方がないだろう

カムイを演じる松山ケンイチはどの芝居をさせても上手い、知ったのはデスノートでのL役で彼の怪演が非常に印象的でそれ以後気になる役者の一人になった、他には渡衆の頭領不動を演じた伊藤英明で一番白土三平劇画のワイルドな世界に合っていたのでは

パンフを読んで知ったのだが脚本を対極の存在でもある宮藤官九朗と一緒に書いていたのが驚きでもある、「10階のモスキート」「月はどっちに出ている」や「血と骨」など問題作を作って来ていただけに、今回の映画は意外なのだが崔監督自身が白土漫画をリアルタイムで読んでいたからではなかろうか

やっぱりカムイはアニメの方がいいのかなあ〜

※映画鑑賞券をプレゼントしてくれたI手氏に感謝

おまけ写真:大阪市内に台風の後と言えば落ち葉が多いくらいだと思っていたら、材料を買いに行った遠い方のコーナンの駐車場がものの見事に冠水していた、だだっ広い駐車場とはいえ手抜き工事だと思われる

もう一つは今朝の堂島川、丁度流れが逆する時間帯だったのだが生活ゴミはほとんど無く、大半が水草などの植物類、水面まで小魚が一杯上がって来て元気に泳いでおります
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by PUSH-PULL | 2009-10-09 09:03 | カルチャー | Trackback | Comments(0)

珍しく我が家のマイマイが甘えに来た、正式名は「シャー・アズナブール・マイマイ」と申します


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