野菊とりんどう

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「淺野潜さんと映画を楽しむ会」
今回の映画は木下恵介の1955 年「野菊の如き君なりき」、伊藤左千夫原作「野菊の墓」を映画化したのだが、何度も何度も映画化された題材でまさにお涙ちょうだいの代表作である

いとこ同士の幼なじみの17歳の民子と15歳の政夫の淡い恋の話で、無理矢理二人は仲を裂かれた民子は好きでもない男へ嫁ぐ、子供は流産しあげくに追い出され不幸のどん底で肺炎で死ぬ、政夫はその話を死んでから聞くと言うストーリー、昔からこの手の映画は苦手で見ていて泣く前にしらけてしまうたちの悪い性格の私

とんでもない大がかりなセットを長野で造り、室内はすべて大船の撮影所でつくったとか、映画としては絵も非常に美しく特に民子役の有田紀子さんが吉永小百合を彷彿とさせるぐらい可愛い、彼女は映画出演厳禁の学習院中等科を退学して出演している、関係ないが私が通った高校もバイト禁止だったが内緒で家庭教師をやっておりました

b0057679_8304697.jpg木下恵介と言えば「楢山節公」や「喜びも悲しみも幾年月」「二十四の瞳」など見たことのある名作がずらり、しかしこの野菊・・・だけは見ておりませんでした

なんで七十をすぎるまで故郷に帰らなかったのかもよく解らぬのだが、笠智衆演じるおじいちゃんの回想シーンがすべて白の楕円のサークルの中の映像なのだが、もちろん合成せずにカメラの前に白い紙を置き紙を白く光らせて撮影という手の込んだことをしているのだが、映画の大半が回想シーンな訳で何でこんな手の込んだことをしたのかよう分かりませんでした、黒枠なら簡単なのにね

映画が終わると一緒に見ていた大半のおっちゃんおばちゃんが泣いておりましたが、私だけ暢気に映画のあら探し話をしてひんしゅく物だったかも、もちろんモノクロの映像美なのだがリンドウのあの鮮やかな紫が何とも言えないグレーになっていたのが残念なり

秋草の いづれはあれど 露霜に 痩せし野菊の 花をあはれむ

母親役の杉村春子の演技はもちろん素晴らしかったのだが祖母役の浦辺粂子さんが印象的でした、映画の題名を「野菊の如く君なりき」とずっと記憶していたのが今もって分からないのであります

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<八百八分の四十七橋>さらに北に上るとお次が「東堀橋」、昭和11年というのはこのあたりの橋では一番新しいのでは、どの橋も最近お化粧直しされ東横堀も見た感じ白御影らしい石が使われ結構お高そうである、よくにた親柱はあるが、基本的には欄干も親柱もそれぞれに特徴がありこうして橋巡りをしていると結構楽しい物である

下の大正時代に発行されたモダンな立体地図にはこの東堀橋は載っておりません、実はこの地図ずっと以前に購入していたのですが最近老人力がめきめきと力を付けていてすっかり忘れておりました

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Commented by okko at 2009-03-21 12:57 x
木下恵介の「野菊」は個人的には大好きです。何といっても民子がいい。
あの民子を松田聖子なんぞにやってほしくなかった・・・
Commented by PUSH-PULL at 2009-03-22 08:10
調べる途中でびっくりは、山口百恵に仁木てるみに岡崎友紀に安田道代・・・まあ多彩な女優人、松田聖子の映画は出てきただけでしらけてしまう、今回も政夫が思いっきり棒読みでまるで学芸会レベルでした
淺野さん解説によると木下恵介を含め映画界は役者も含め男色が多いようで・・・これって「なんしょく」と読むとはしらなんだ!
by PUSH-PULL | 2009-03-21 08:41 | 写真 | Comments(2)

ご近所ののらら、面白い配色


by PUSH-PULL